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title: "インパクトだけはあった"
date: 2024-05-08
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categories: [ニュースから企業経営のヒント]
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# インパクトだけはあった

## インパクトな広告

インパクトのある広告で話題になる企業があります。ベネトンはその中でも記憶に残っている企業のひとつです。インパクトのある広告はメッセージ性があり、下記の要素を含んでいます。

- タブーや論争的なテーマを扱う：死、暴力、性、差別などの扱いが難しい題材を用いることがあります

- 強烈な視覚的表現：グラフィックな画像や映像を使用し、強い印象を与えます

- 感情的な反応を引き出す：驚き、恐怖、嫌悪感、悲しみなど、強い感情的反応を引き出すことを狙います 

- 社会的メッセージの伝達：社会問題への関心を高めたり、行動変容を促したりすることを目的とすることがあります

こうした広告は議論になり、注目度も高いのですが、賛否両論が噴き出てくるので、企業としてはリスクが大きい。なので他の企業ではあまり選択肢ない広告内容です。

### 今回この企業が

今回、Appleがインパクトのある広告を出してきました。iPad Proの新製品発表時に出した映像が話題です。賛否両論あり、今までとは路線が違う取り上げられ方をしています。具体的には、次のような内容と特徴があります。

1. AppleのiPad Pro新CMでは、プレス機で楽器や機材を破壊する衝撃的な映像が使用された

2. 楽器や機材を大切にする人からすれば、破壊シーンに違和感や嫌悪感を覚えた

3. CMが伝えたいメッセージは、「iPad Proひとつで、様々な創作活動に必要なツールを集約できる」ということ

4. プレス機で全てを破壊した後に現れるiPad Proは、唯一無二の存在として表現されている

5. クリエイターが大切にしている楽器等を破壊するという手法の適切性には疑問が残る

6. 創造性を尊重しながらiPad Proの可能性を表現する別の方法があったのではないか、と感じてしまう

7. Appleの通常のCMは、製品の魅力を美しく洗練された映像で表現することで知られているので違和感が出る

8. 今回のような挑発的な内容は珍しく、議論を呼ぶのも無理はないし、そこが狙い

https://www.youtube.com/watch?v=ntjkwIXWtrc

### 劣勢だからあえて出す

なぜ、Appleがこのようなインパクト型の広告を出したのだろうか。想像するとわかりますが、最近のAppleは話題がない。AIの話題ではAppleの名前はほとんど出てこない。最先端というイメージが消滅しつつある時期なのです。そのため、iPadの新製品でイメージを払拭したかったのでしょう。スペックも高性能なチップを積んでおり、話題にしたかった意図が理解できます。ここまで高性能なチップをタブレットに積んでくるメーカーはありません。（価格も高額ですが）そのため、話題にならないことを避けるしかなかったのです。

## まとめ

今回、この記事を書いていることもAppleの狙いであり、Appleの意図は成功しています。マイナスな意見だろうが、記事や投稿が増えれば増えるほどこの広告は成功しているのです。劣勢なときほど、企業はリスクを背負って取り組むことがここからわかります。それは大手企業であっても同じです。戦略はあくまでも狙いがあり、それを達成させるために実行されているのです。

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