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title: "戦略のちがいを事例から考える"
date: 2026-01-02
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categories: [経営戦略]
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# 戦略のちがいを事例から考える

## オールイン状態

企業の戦略は千差万別。真逆になることもあります。企業規模が大きくても戦略が似ていることは少ない。それだけ、成長にこだわって戦略を選定しているから。最近もそのようなことを感じる話題がありました。

ソフトバンクグループがChatGPTのOpenAIに出資をしました。総額300億ドル（約4.6兆円）の出資です。外部投資家からの110億ドルと合わせると410億ドル（約6.4兆円）にもなります。オールインの投資をしているように見えます。このソフトバンクグループの戦略をマイクロソフトの戦略と比較しながら考えたい。マイクロソフトはOpenAIに初期段階で出資をしています。その後は、静観。現在までの出資は3回で総額２兆円規模とされています。

### 決定的な違い

今回、ソフトバンクは出資の資金のために、手持ちの優良資産であるNVIDIA株を売却したり、虎の子であるArm株を担保に資金を調達しています。さながら、OpenAIへの「一点張り」に近い動きに見えてきます。

一方で、OpenAIの初期からの支援者であるマイクロソフトは、今回の追加投資には参加していません。同じ「AIが未来」という結論を持ちながら、なぜ両社の行動はこれほどまでに正反対なのか。

### 現状の企業価値

現状を整理すると次のとおり。現在（2025年12月）の段階でOpenAIの評価額は5000億ドル（75兆円）。マイクロソフトはすでに10倍の評価額になっています。今後2026年もOpenAIは出資を募り、企業価値を8300億ドル（約130兆円）まで上げる予定。現在より評価が6割上昇する予定。

マイクロソフト27％出資比率約２兆円投資評価約20兆円ソフトバンクグループ11％出資比率約4.6兆円投資評価約８兆円

### 集中的な一手

ソフトバンクグループの戦略は
・覇権を握るための集中的な一手
というように見えます。かならず価値が上昇するのが予想できるならば、他を売却してでも集中させる戦略。正当な戦略です。他より遅れているときほど、価値筋に集中させるのは経営ではよくある手法なのです。

逆にマイクロソフトは初期に出資しており、リターンも10倍を超えているので、ここで無理をする必要もないのでしょう。様子を見ながら判断する余裕があると感じます。初期に交わした契約の内容もマイクロソフトに有利なので、焦る必要もないと判断していると予想できます。

### 経営におけるプッシュ

この2社の事例からわかることがあります。

・マイクロソフト：
　先行して余裕があるため、時間をかけて判断することが可能
・ソフトバンクグループ：
　後から出資しているので挽回しなければならないポジション。ここで一気に出資比率を高めリターンを狙う戦略

ソフトバンクグループはチャレンジャーのようなポジションに見えます。

## まとめ

他を捨て、一点に集中するときほど、逆にリスクは高まります。依存度が高くなるからです。OpenAIの今後によって大きく左右されてしまいます。ネガティブに見えれば、「常勝の人ほど、最後の大きな一手ですべてを失うことがある」という格言が思い浮かんでしまいます。そうならないとは思いますが、未来はわかりません。OpenAIに対する包囲網もできてきており、今後も目が離せません。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ [藤原毅芳](https://fujiwaratakeyoshi.jp/) 運営 執筆