ライバル同士が便の時間をずらすという事態
なるほど、と感じた報道です。
全日空と日本航空が、
・羽田ー岡山路線
で、初めて共同のダイヤ調整に踏み切ります。10月の末から、両社の便が同じ時間帯に重ならないようにするのです。
ちょっと深掘りします。
まず、なぜ羽田ー岡山便で協調するのか。ここは、航空路線だけの路線ではなく、新幹線も競合になっている路線であることを認識しておきたい。航空路線が新幹線と競合する路線なので、ANAとJALは苦戦しているのが想像できます。
その状況を改善するために、自社だけでは限界があるので、競争相手と手を組むことになったと感じます。新幹線のJRとは強調できませんので、
・JR対策
として共同で取り組むという方向性に落ち着いたのではないでしょうか。
4時間の壁
国内移動は
・4時間の壁
があると言われています。新幹線や特急電車で4時間を超えるエリアでは、
・飛行機移動
が選択されるのです。4時間以内は、利便性から
・新幹線
が選択されることが多い。新幹線の場合
・駅まで行くのが楽
・ギリギリの時間でも乗ることができる
・荷物検査がない
・乗車中も自由に行動できる
などの利点があります。その点、飛行機の場合は、
・空港まで行くのに時間がかかる
・搭乗時刻のかなり前に着いていなければならない
・荷物検査がある
・搭乗中は自由に動くことができない(離陸、着陸時)
など不便さがあるのです。この利便性と時間を考え、どうするかの判断が
・4時間
という時間数だと言われています。確かに、東京ー大阪の移動の場合、飛行機移動で考えることはほとんどありません。しかし、東京から岡山、広島、あたりは飛行機移動を選択肢として考え始めると思います。
こんな条件だとそうなる
ライバルと手を組む時代になってきたと感じます。そこには環境の変化もあり、次のような条件があるとライバルと提携を模索していると考えています。
・市場縮小
・業界以外の競争相手(出現)
です。自社努力だけでは、改善の限界があるときに業界内のライバルとの
・提携
・共同作業
・合併
などを模索していく形になります。
最近の金融業界や輸送・配送などの業界においては提携が進んでいます。それが航空業界にも波及したと考えています。そこまで、国内路線の収益が出ていないのを露呈しているのではないでしょうか。
まとめ
業界の常識が崩れていく時代です。ライバルとの提携や協調は以前では考えられませんでした。しかし、現在は、収益性を求めれば求めるほど、ライバルとの提携が優先になっているのです。その点は、頭をやわらかくして考えていくのが得策です。
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執筆・運営 :藤原毅芳(fujiwara takeyoshi) fjコンサルタンツ :『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』
