サーキットブレーカーとは
サーキットブレーカーが発動されました。日本の国債市場で長期国債に対して発動されたのです。
サーキットブレーカーとは、「価格が急変したときに一時的に取引停止する措置」のこと。電気でも規定以上の電流が流れたら「ブレーカーが落ち」、電流を遮断しますが、それと同じような意味です。債券市場のサーキットブレーカーは、約半年ぶり。ただ、今回は少し受け止め方がちがいます。上昇している金利の値がちがうからです。ちょっと心配になる水準でのサーキットブレーカー発動だと感じたのです。
調達金利が上がるとどうなるのか
国債は、国が資金調達をするために発行しています。発行する国債の金利が上がるとき、その国債の人気が減少しています。そのため金利が上がらないと、購入する人がいないわけです。
現在、国は個人に、「国債を買いませんか?」とアピールしています。先日も家族向けのイベント会場に、個人向け国債購入をアピールするブースが地方でも出ていました。金利が高くて魅力的なのは良いのですが、宣伝しなければいけない状況なのかと若干憂いを感じます。
国債は誰も買わなくなったら注意です
以前、海外にいる日本人の経済学者がインタビューに答えていたのを覚えています。国債を買う人が国内にいなくなり、海外の人に買ってもらうようになると金利が上がっていくはず、というような内容だったと思います。国債を買う人がいなくなると大変なことになる、とも言ってました。
日本は日銀黒田総裁時代に国債を間接的に日銀が引き受けていました。現在の植田総裁は日銀保有の国債を減らしています。ここにきて、国債金利上昇は厳しい局面を迎えることになりそうです。国債の金利を抑制するためにまた日銀が国債引受けをする選択肢が出現するからです。
企業が発行する社債の金利も上昇している
企業が発行する社債も企業の資金調達ですが、これも人気がなければ金利の高い社債になっていきます。最近ですとソフトバンクが国内で社債を
・4.75%
で発行する予定です。そのソフトバンクは同時期に海外では
・9.75%
の社債も打ち出しています。ここまで金利が高くなるとメディアからは「ジャンク債」と呼ばれています。他の企業も社債の金利は上昇しているので、ソフトバンクだけ高いわけではありません。しかし、上昇している現実は受け止めるべき現実です。
まとめ
国債市場の取引停止は、それほどの「急な動き」があった事実を示します。翌日も金利が上がっており、日本の長期金利も3%が常態化になるのでしょうか。日本の価値をグローバルで考えてみると悲観的な見通しになりそうです。今後も注意が必要な数値だと感じています。
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執筆・web運営 :藤原毅芳(fujiwara takeyoshi) fjコンサルタンツ :『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』
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