【fjコンサルタンツ365日Blog:3522投稿目】
日銀の総資産が話題に
日本銀行の総資産が昨日から話題に
なっています。
日銀の総資産が日本のGDPをはじめて超えた
という表現で話題になっているのです。
日銀が発表している毎月の営業報告
https://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/acmai/release/2018/ac180810.htm/
に記載されている総資産
548,940,842,582千円(548兆円)
で、これが今回GDP546兆円を超えたということです。
日銀の総資産は黒田総裁が就任当時2013年3月では
164,312,302,598千円(164兆円)
https://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/acmai/release/2013/ac130331.htm/
しかありませんでした。
約5年半で3.3倍に総資産が膨れ上がっているのです。
総資産が膨れ上がった要因は異次元緩和等で
・国債
を大量購入したことです。
国債の保有額は
125,355,626,798千円(125兆円)
から
466,097,324,243千円(466兆円)
になっており、実に3.7倍に増加しています。
発行銀行券の額は
83,378,274,888千円(83兆円)
から
104,625,073,657千円(104兆円)
になっており、21兆円増えています。 (1.2倍)
総資産を縮小する時にバランスが崩れるのか
話題になっている争点のひとつに
日銀の総資産を縮小させる時期が来た時、
方策があるのか?というのがあります。
日銀の総資産が増加することは問題ない
という意見もありますが、縮小させなければ
ならない時期が来たらどのような手を
打っていくのかが争点になっています。
問題になっているのは、総資産を縮小させる
施策によって混乱が引き起こされるのでは
ないか、という危惧です。
金融緩和を縮小させる時に(出口戦略)
長期金利が上昇してしまうと保有している
国債の時価が減少します。
出口戦略は日銀の財務を傷めながら
進むのではないかという懸念があるのです。
今のところ、出口戦略に関して日銀は
明快な答えを出していません。
市場は出口戦略の時期を予測しようと
神経をとがらせています。
海外の金融状況も変化が大きく、いつ
何が発生するのかわからない状況です。
日本も必ず影響を受けるので他人事では
ありません。
今後も目が離せない状況です。