消費はどこに左右されるのか
消費が伸び悩んでいます。
その理由を様々な方向から探って
いますがボトルネックが見えて
きません。
・給与が伸びないから
という理由も取り上げられていますが
給与が伸びても将来不安から貯蓄が
増えるだけ、という結果に終わって
いるように感じます。
新聞記事の明暗が消費を分ける
日経新聞に出ていた視点がユニークだった
ので取り上げます。
内閣府の発表で
・新聞記事の論調(明暗)によって消費が変化する
という内容です。
「記事の明暗によって消費者心理が変化し
売上に影響を与えている」
ということです。
新聞記事だけに限らず
・テレビ(ニュース)
なども同じように大きな影響を与えていると
感じています。
というのも、消費者が
・将来不安
を感じたり、
・不景気
を実感するのは、ニュースを見て
感じ始めるからです。
詳細を分析して判断することは少なく
新聞記事やニュースを見て世の中の
動きを決めてしまっているのです。
バブルが崩壊した時期を思い起こすと
毎朝見た新聞で一喜一憂していたのを
思い出すことができます。
新聞の影響度を知っておく
日本における新聞の普及度は海外とは
比較にならないほど大きいです。
もともと識字率が高いのも日本の
特徴ですが、新聞の発行部数が
多いのも日本の特徴です。
https://www.pressnet.or.jp/data/circulation/circulation04.html
新聞が各家庭に行き渡っているのです。
https://www.pressnet.or.jp/data/circulation/circulation01.php
発行部数は総数で4212万部。
世帯数が5622万世帯なのでシェア率は
75%となっています。
1世帯あたり0.75部の新聞をとっている
ことになります。
また、新聞をよく読む世代というのが
年齢と比例して高くなっています。
シニアの人ほど新聞を読んでいるのです。
消費喚起は新聞から
金融資産を保有している割合が高いのは
シニア層です。
そのシニア層が読んでいる新聞の記事が
将来不安や暗い論調ですと消費は喚起
されません。
日本の景気も
・新聞の論調
によってつくることができるのでは
ないでしょうか。
・明るい論調
の新聞をつくる、という試みも
有効だと感じます。
新聞を見れば見るほど、暗くなるより
読めば読むほど明るくなる内容に
なるのが理想です。
しかもそれが消費と連動すれば
より一層価値が高まると感じます。