【fjコンサルタンツ365日Blog:3577投稿目】

関係人口

関係人口とは

地方の過疎化を防ぎ活性化をもたらすために

移住者を増やす動きがあります。

 

人口を増やすという目的で定住希望の方に

来てもらう取り組みです。

 

各地方では、住む場所を安価で提供したり

しています。

 

ただすべてが上手くいっているわけではなく

特定のブランドになったエリアだけが

進んでいます。

 

特にランキングに入ったり、メディアに

取り上げられると移住希望者が増加する

傾向にあります。

 

そんな中で、新たな動きがあります。

通常だと地方に来る人は

①移住した人:定住人口

②観光に来た人:交流人口

の2種類に分類されます。

 

その①と②の間に存在している人たちを

新たに定義するようになりました。

その名称は、「関係人口」。

 

地域と多用に関わる人たち

関係人口とは移住者でもなく観光客でもなく

・地域と多用に関わる人

のことです。

 

なぜこのような定義が生み出されるようになったのか。

それは、いきなり移住者を増やそうとすると

ハードルが高すぎて結果に結びつきにくい

からです。

 

そのため移住者を増やすというステージより

一歩下がったところにステージをつくり

流入する人を増やそうということです。

 

観光で来る人ではなく、その上のリピート

する人たちを増やしていくという考えです。

 

そのエリアと交流する人たちを増やす

目的なのです。

 

関係人口の対象者

対象者は

1)そのエリアにルーツのある人

2)ふるさと納税の寄附者

3)そのエリアで協働する都市部の人材

等です。

 

ただ、モデル団体として実際に行動している

地方は、19都道府県しか出てきません。

半数以下です。

 

盛り上がりに欠けているような印象を持ちます。

関係人口という言葉から連想できる範囲が

狭いのが原因のひとつだと思います。

 

そこまで複雑に考えなくても単なる

・◯◯地域サポーター

という名称だけでいいのではないかとも

感じます。

 

地方の活性化はコンセプトに基づいて

魅力を伝えることです。

 

しかも同じコンセプトを毎年継続的に

発信しなければなりません。

 

毎年違ったコンセプトを打ち出しても

いきなり響くことはほとんどありません。

 

何度も繰り返し理解を求めることで

ブランドは構築されていきます。

 

全国に名が知れ渡っているお土産品が

どのように知名度を上げていったのかを

調べればすぐわかるでしょう。

 

短い年月でブランド化しているわけでは

ないのです。

 

その点がいつも気になります。

 

http://www.soumu.go.jp/kankeijinkou/