【fjコンサルタンツ365日Blog:3592投稿目】
CEATEC JAPANで展示された
・お部屋片付けロボット
の動画です。
家庭用ロボットは普及するのか?
という命題がありますが今までの
ロボットは
・介助型
がメインだったように感じます。
しかし、人は感情として
・ロボットに介助されたくないなあ
という気持ちが出てきてしまいます。
・ロボットに介助されるくらいなら
という気持ちになる人も多いのでは
ないでしょうか。
これが普及を阻害するエモーションなのです。
こんなに便利なのになぜ普及しないの?
という商品サービスの中には人の感情が
ジャマをしていることがあるのです。
そんな中で部屋のお掃除ロボットは
目の付け所がいいですね。
ロボットに部屋掃除をしてもらうことには
さほど罪悪感を感じません。
しかも、ニーズとしては強いものがあるからです。
・部屋を片付けたい
・部屋を片付けられない
といった要望は強いものがあります。
しかし解決策が
・家事代行を依頼する
ぐらいしかありません。
ただ他人に部屋に入ってもらうのは抵抗が
ある人は絶対に依頼しないと思います。
片付けが苦手な人が他人に依頼することも
大きな抵抗があると思います。
実際に家事代行サービスを利用しない理由は
下記のようになっています。
【家事支援サービスの現状】
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/bunka/koyou/dai7/siryou8.pdf
利用しない理由は
①価格が高い
②必要性を感じない
③他人が家の中に入ることに抵抗がある
④他人に任せることに抵抗がある
⑤セキュリティに不安がある
などの理由があがっています。
そのため思ったより家事代行が広がらない
と感じています。
便利さ、金額ではなくて乗り越えられない
感情や他人の目があると予測しています。
・他人に部屋を見られたくない(プライバシーを
見られたくない)
・家事を他人に頼むと手抜きと言われる
といった障壁は想像以上に高い。
これは文化が変わるまで時間の経過が
必要でしょう。
容認する文化ができたときに一気に
広がりますが、それまでは徐々に
普及するタイプのビジネスです。
便利さと引き換えに何を失うのかを
天秤にかけて判断していると解釈できます。
非難されるぐらいなら便利さを我慢するのが
現在の状況だということです。
そんな捉え方で商品サービスの普及速度を
測定すると今までと違った見え方がしてくると思います。