【fjコンサルタンツ365日Blog:3635投稿目】
同時に同じようなキャンペーンをしている
キャッシュレス支払いの競争が激化してきています。
新たなキャッシュレスサービスが続々と出ており
年末年始はキャンペーンが続きそうです。
そんな中で同じようなキャンペーンをしていますが
印象に残るのは、なぜか1社だけです。
なぜなのでしょうか。
同じようなキャンペーンというのは
下記の2つです。
還元率は両者ともほぼ同じです。
上のpaypayは
「20%戻ってくる!」
というキャッチコピー。
下のd払いは
「dポイント最大20倍」
となっています。
わかりやすさでまず差がひらく
この両社の宣伝を「わかりやすさ」という
点で比較すると断然「20%戻ってくる」の
方がインパクトがあります。
1,000円で200円
10,000円で2,000円
100,000円で20,000円
戻ってくると想像できるからです。
もう一方の「ポイント20倍」というのは
もともとのポイント還元率がわからないと
想像できません。
しかも、このキャンペーンサイトを見ても
いくら還元されるのかわかりにくいのです。
これでは実感がわかないので、この
キャンペーンがどれだけ良いものか
理解できません。
もったいないことです。
同時期に話題になるのは1社だけ
同じ業界で同じようなキャンペーンを
している時に話題になるのは1社だけです。
2番めに位置するキャンペーンは話題にも
なりません。
同程度の特典をつけているのにも関わらず
話題にもならないのです。
1位と2位の差は2位と3位との差より大きいと
言われますがそのとおりだと感じました。
破壊力のあるキャンペーンでシェアを取りにいく
paypayはソフトバンクとヤフーの合弁会社です。
ソフトバンクグループは新サービスをリリース
する時に一気に市場を取りに行きます。
今回は「100億円あげちゃう」というコピーも
一緒に広告されています。
1億円あげちゃう、ではインパクトがなく
口コミにもならないということです。
100億円なら自分のところにもメリットが
まわってくるのではないかという期待が
出ます。
期待が出ると、口コミにもなってきます。
最近は、100億円レベルの大きさでキャン
ペーンを行わなければ一気にスピードよく
広がらない状況だと理解できます。
スケールメリットが大きいビジネス
一見バラマキのように見えますが
企業としては将来の利益を計算して
いるので損はしないはずです。
将来の利益を大きくするには、利用者が
ダントツ1位になる必要があるのです。
スケールメリットの大きいビジネスです。
ソフトバンクの戦略はいつもシンプルです。
コストリーダーシップを取りながら
市場シェアを確保したり、無料で配って
市場を席巻していく戦略です。
今回も大盤振る舞いで市場を取りにいって
います。
これだけのオファーを出されたら、エンド
ユーザーとしてわかっていながらも乗る
ことになると思います。