【fjconsultants365日Blog:3676投稿目】〜1日3分、3ヶ月で1冊分の知識転移〜
海外から信用されている人の発言
昨日のBlogでとりあげた
・日本電産ショック(仮称)
のことを考えていましたが、日本電産の会長である永守氏は海外から信用が厚い人なので海外投資家が敏感に反応すると感じています。
日本の状況、米中貿易戦争の影響が出ていることを認識し、早々に手を打ってくるのではないでしょうか。
日本電産はマイナス材料を出し尽くし信用が上がりますが、マイナス材料を出していない企業の評価は一気に下がることになります。
中国では自動車も売れてないですしiPhoneも売れていません。生産調整が報道されています。
3割程度のダウンが起こっているとしたら日本企業で大きく影響を受けるところが出てきます。
自動車、iPhoneともに日本企業が部品を提供しています。
その企業が自動車、iPhoneの部品提供依存度が高い場合、経営にもおおきな影響が出てくるでしょう。
依存度が高いと時には倒産する
経営は依存度が高いと不安定なことが発生しやすくなります。
依存度の高い売上というのはだんだんと増えていくので売りを止める企業は少ないと感じています。
「わかっているけどやめられない」
という判断です。
スマホの部品メーカーで良い結果を得られた企業もありますが、その裏で倒産した企業もあるくらいです。
設備投資をすれば発注するから、と言われて一気に大型設備投資をした企業が結局受注できず倒産したという記事を見たことがあります。
ひとつの受注に賭けたわけですがそれが大き過ぎたというわけです。
米国、中国依存度に注意
今年2019年は自社の売上を
・米国
・中国
に依存している企業がしんどくなります。
特に中国依存度が高い企業は一気に売上が2〜3割減少することを想定しなければならなくなりました。
売上は2割下がるだけで損益に大きな影響を与えてきます。
過去にも2割弱の売上減少で経営が右往左往した経験があります。
ようするに一気に減少した売上を取り戻すのに時間がかかるのです。
2割の売上ダウンを補うことははやくても1年間、通常ですと2年間はかかるものです。
自動車、スマホ依存度も
自動車業界、スマホ業界に部品を提供しているメーカーも売上減少という局面を迎える可能性が高いです。
自動車業界で早期に影響を受けやすいのは中国依存度が高い企業です。
ちなみに、自動車メーカーも大陸別の輸出量を確認するとそれぞれのメーカーが偏りがあります。
唯一偏りがなく、平均的にどのエリアにも分散している自動車メーカーはマツダだけです。
大手自動車メーカーも偏りがあるということはそれだけ依存度が高い部分があるので自動車メーカーに部品を提供している企業も影響を受けやすいということです。
スマホは今までiPhoneが強すぎました。それがこれからは調整期に入ります。
これはもともと予想されていたと思うので影響は少ないかもしれません。織り込み済みの減少と言えるからです。
こうして見ると企業は規模に関わらず依存度が高い部分があると経営はしんどいものになります。
売上・利益が乱高下する可能性が高くなるからです。
安定期と混乱期が交互に訪れる経営に直面することになります。
それを避けたい場合は分散させるしかありません。
これも経営の選択です。
どちらが正しいというものではないのです。