【fjconsultants365日Blog:3,707投稿目】〜1日3分、3ヶ月で1冊分の知識転移〜
デュアラーとは
「都心に住むと自然が恋しくなる」
「地方にいると刺激が欲しくなる」
都心でいる時に仕事がうまくいかないと
「ここは人が住むところではない」
と思い、地方にいて進展がないと
「ここにはチャンスがない」
と感じることも。
人は常に満たされない何かを感じる
ことが普通ですが生活環境が原因だと
感じる人は一定の数でいるのを
感じます。
そんな満たされない生活を解決するのが
2拠点生活。
生活拠点を1つではなく2つにするライフ
スタイルです。
最近では、
「デュアラー」
という言葉が提唱されています。
「2拠点生活」のライフスタイルを
称する言葉として打ち出されて
います。
2拠点生活の具体例
2拠点生活には海外で歴史がある
事例があります。
ロシアの「ダーチャ」です。
ダーチャとは
・菜園付きセカンドハウス
のことを指しています。
ロシアのダーチャは第二次世界大戦時の
食糧難から生まれた制度です。
各家庭に土地が与えられたのです。
そのため、現在でも各家庭に畑があり
週末にダーチャを利用するというライフ
スタイルが定着しているのです。
夏には一定期間、ダーチャで過ごす
家庭もあるようです。
日本では、2拠点生活というのは
富裕層が別荘を所有するという
ライフスタイルが主流でした。
それ以外のパターンは広がったことが
ありません。
これが今後は2拠点生活が富裕層特有の
ものではなく広く普及すると言われて
いるのです。
デュアラーが普及する背景
2拠点生活(デュアラー)が普及する
には背景があります。
ひとつには、空き家が増えていること
です。
安価に借りられる家が増えているのです。
月額2万円程度の家賃で一軒家を
探すことも可能です。
もうひとつが
・休日の増加
があります。
年間休日が増加し続けています。
そのためライフスタイルの幅を広げる
ことができるようになりました。
有給休暇の取得も4月以降進みますので
さらに加速する可能性があります。
さらに移動コストが減少しているのも
要因のひとつです。
自動車の燃費が向上していること、
飛行機などはローコストキャリアが
普及し移動コストは減少しているので
移動する人口が増加しているのです。
デュアラーのパターン
提唱されているデュアラーには
6つのパターンがあると発表されて
います。
https://www.recruit-sumai.co.jp/sumai/2019_dualer.html
①趣味満喫デュアラー
②自然癒やされデュアラー
③ふるさとデュアラー
④プレ移住デュアラー
⑤のびのび子育てデュアラー
⑥地域貢献デュアラー
の6パターンです。
実際のデュアラーの生活は
・月平均2日〜5日滞在
・2拠点目への移動は2時間以内が6割
となっています。
感覚としては、月に1〜2回2拠点目に
訪問して滞在するパターンが多いと
感じています。
デュアラーのライフスタイルは
「都市(人工)←→地方(自然)」の
往来が生活を豊かにしたり、スイッチを
入れ替えできる環境を手に入れること
だと思います。
デュアラーは増えるのか
デュアラーは今後増加するのでしょうか。
個人的にはゆるやかに増加すると予想
しています。
生活の物質的豊かさは満たされて
きています。
今後は生活の精神的豊かさを求める
ようになるからです。
贅沢という価値観も変化してくる
ということです。
こうしたデュアラーの普及は社会的
課題(空き家問題等)も解決に導く
可能性もあるので注目すべき内容だと感じます。