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~1日3分、3ヶ月で1冊分の知識転移~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

仕入先は仕入先様

仕事はひとりでは完結しない。
顧客がいて、自分たちがいて、協力してくれる協力会社の
存在があります。

経営は、こうしたまわりの良い関係者と長いお付き合いができるかに
かかっています。

吊り橋

部品の供給が止まったら

製造業だと部品の供給が止まったら製品の完成はありません。
震災後に大手企業の工場が止まったことは記憶に残っています。

最近は米中の貿易戦争は次のセカンドステップへ突入。
様々なことが勃発しています。

アーム社、ファーウェイへの供給ストップ

英国の半導体設計会社アームはファーウェイ社(HUAWEI)への
供給をストップ。
ファーウェイ社は半導体設計を他社から仕入れることは不可能に近い。
そのためファーウェイは自社で半導体設計をすることに。
どれだけ時間がかかるのでしょうか。
「息の根を止められた」
という表現で記事が書かれています。

供給元が1社依存は自分たちの運命もそこに依存していることになります。
技術の場合、世界中で1社しか供給できないものもあるので
防ぎようがないのは事実。
しかし、1社依存のリスクは大手企業でも大きなダメージには変わりが
ありません。
他にもファーウェイ社のスマホ発売を延期する動きもあり海外戦略が
凍結状態になりつつあります。

タブレット

打ち切られた後は

ファーウェイ社は選択肢が限定されてしまいました。
残るのは中国国内。
海外でこれだけ拒否されれば国内は逆に応援ムード。
ファーウェイ社の商品を積極的に購入する動きが見られるようです。
また、定年退職した技術者が戻ってきて無給で開発に取り組んでいる
という話しまで伝わってきています。
まわりが敵ばかりになった時は結束が固まるもの。
逆境を乗り越えられるのか。
アーム社の代替が可能なのかに注目が集まっています。

会社の規模に関係のない弱点

こうして見ると、会社規模に関わらず弱点は弱点だと
わかります。

たった1社の供給で会社が左右される状況を見ると
大企業にも弱点があることがわかります。

そのカギを握る企業アーム社を高値と言われながら
買収したソフトバンク。
先見の明があったと後に言われるかもしれません。

川上の源を押さえていることになるからです。

まとめ:経営は力関係で成立している

経営は絶妙なバランスの上で成立しています。
購入する側が強いと言われていますが今回のファーウェイは
逆の力関係。

供給を打ち切ったアーム社の方が力が大きかったことになります。
その点を理解していることが経営では大切。

社内のスタッフが「購入している方が常に強い」と思い込んでいると
ひっくり返されることがあるということ。
大企業でも弱い部分は弱いということが証明されたので、ウィークポイントは
わかっておくことです。

経営幹部だけでなくリーダーやスタッフもその点を理解しておかなければ
なりません。
態度や言葉に出るからです。
上から目線で言われたり、態度に出られると今回のように切られて
しまいます。
共存共栄という言葉がありますが身にしみる言葉です。
地球はすべてが調和して環境や生活が成立しています。
そのサイクルと同じように考えれば経営も同じようなサイクルで
まわすことになるのです。
このイメージを忘れたくないと思っています。