【fjconsultants365日Blog:3,810投稿目】
~1日3分、3ヶ月で1冊分の知識転移~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
経営の環境変化は速い
経営の環境変化は予想しているより速い、と言われていますが
実感することはあるでしょうか。
経営の環境といえば経営で利用するツールや情報、サービス。
これが変化しているということ。
変化するスピードが一定ではないので油断ができません。
これくらいの速さで変化していくだろうと考えていると
急にスピードを加速して変化することもある。
そうなると一気に取り残される。
そんなことがあちらこちらで目にする。
これから数年は毎月のように急激な変化を実感するサイクルに
入っていると感じています。
これは環境の変化と消費者感覚の変革期が重なるからです。
その点を見落とさないようにしていきたい。
そこがこれからのポイントになると思います。
衛星が駐車場データを集めている
景気の動向は人の動きでわかる。
店舗、売り場のデータはその会社しかわからない。
しかし現在は空からデータを取得しています。
衛星からデータを取得するようになっているのです。
30万箇所の駐車場を定点観測し景気動向をつかんでいる会社があります。https://orbitalinsight.com
たとえば下記のように駐車場を観測しているのです。
自動で自動車の数を把握する仕組み。
どの店舗、どのエリアで消費が活発なのか、下がっているのかが
瞬時につかむことが可能です。
こうしたデータは、その企業が決算発表する前に状況をつかんでいる
ので重宝されるということ。
ユニークな時代になったと感じます。
IT企業が宇宙を目指す理由
IT系企業が宇宙を目指しているのは衛星からのデータを取得するため
ではないか、と言われてきました。
あながち間違っていないと感じます。
表向きは衛星によってインターネット環境を構築するといって
衛星を増やしていますがそれ以外のことは公表されていません。
下記動画はスペースX社が打ち上げた衛星60基。
今後4,000基以上を軌道に打ち上げてインターネット環境を整備すると
いわれています。
衛星データの使われ方
衛星からのデータは軍事的に使われてきました。
これが現在では民間衛星なので違う使われ方をし始めています。
たとえば
田畑の衛星写真からは今年の豊作不作を読み取ることが可能。
または衛星写真から作物に適した土地を探すことも可能です。
土地の利用状況の変化を衛星からつかみとり、土地開発の
状況をリアルタイムで把握することも。
他には、プラントなどの状況を把握することでメンテナンス活動も
行っています。
こうしたビジネスは想像以上の内容で動いています。
日本でも衛星データ活用がはじまっている
日本でも衛星データの活用はスタートしています。
たとえば衛星のデータプラットフォーム「テルース(tellus)」。
こちらは経済産業省がサーバー会社のさくらインターネットに
委託した事業。
日本初のオープンでフリーなデータプラットフォームになっています。
具体的な使い方は
https://sorabatake.jp/3527/
で掲載されています。
このtellusの特徴はクラウド上でデータ利用、解析ができること。
複数のデータが利用できるようになっています。
利用データ一覧
まだこうした衛星データを経営に活用した例は少ないですが
今後は増えていくと考えています。
まとめ
衛星データは大企業しか利用しない情報でした。
これが企業規模に関係なく利用できる時代に入りました。
そうなると利用する企業が一歩先に進みます。
進んでしまいます。
ここが経営のポイントになる可能性もあるということ。
まだいまは差ができていませんが、今後はこうしたポイントから
差が出てくると感じます。