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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
価値観の推移に合わせてみることも
世の中は人がつくりあげていきます。
時代が変わるということは個人の価値観が変わることだと
認識しています。
価値観の変化した先を否定することもできません。
そうなると、価値観がどの方向に進んでいるのか見ておくことが
求められると思います。
今回は恋愛観、結婚観から考えてみたいと思います。
このあたりの価値観は今後の世相をあらわしていきます。
結婚後には人生で大きな消費をすることがあるからです。
たとえば住宅購入などはその例でしょう。
これが価値観変更にともない今までと違う消費活動をするならば
業界も変更を余儀なくされるということ。
そうしたことを考えれば思ったより重要ですね。
3高から4低へ
2019年3月の「モテる男性『3高』より『4低』」というコラム。
(日経MJ)
結婚観、価値観が変わってきたと指摘しています。
過去は3高といって
- 高学歴
- 高収入
- 高身長
がもてる基準でした。
これが4低へと変化している、と。
4低とは
- 低姿勢
- 低依存
- 低リスク
- 低燃費
の内容。
これを見たときの第一印象は「リスクを取らないほうがいいと
考える安定志向」と感じたのです。
それがわるいことではなく、生まれてから不自由さはない。
欲しいものもない。
やりたいことも明確ではない。
それならば、このままの生活を継続できればそれでいいのでは
ないかという考え。
そこから派生する「安定志向」。
ジェットコースターのような人生を歩んでたどり着く安定志向とは
違うと考えています。
4低への流れはわるくない
価値観的には「高い方がいい」と思いがちですが
「低い」ことにもメリットがあります。
生活の上げ幅、下げ幅が少なくなるので心配が減ります。
心配して生活するより、安心感のある生活のほうが豊かだと
感じていると思います。
お互いに自由度を感じていたいという部分もあるのではないでしょうか。
相手に依存すれば自分でコントロールできる部分はなくなり
不自由さを感じます。
人は不自由な割合が大きくなると我慢をすることになり豊かさを
感じません。
幸せを感じにくくなっています。
それより、自由度が高いことで幸せや豊かさを感じることもできるので
そこには高収入は条件に入ってこないのでしょう。
根本的にはサスティナブル思考(継続思考)が根底にあると感じます。
まとめ
経営からこの3高と4低の思考回路から考えてみるとどちらも
有効な気がします。
高いところを目指すのもひとつの方法ですし、リスク回避をすることも
経営としては有効な手段です。
これをどちらが良くてどちらがわるいと完全2分割にわけることには
意味がないように感じます。
時代によって変わりますし、ステージによっても変化します。
経営では高いところを目指すときもあれば、時にはリスク回避しなければ
ならない時期もあるからです。
低燃費、低依存、低リスクを前提に高いところを目指すのが
安心でき継続できる経営と言えるでしょう。
今回は結婚観から考えてみましたが興味深い内容でした。
価値観を振り返ることの有効性を感じます。