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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
リアル店舗の役割が変わりつつある
リアル店舗、実店舗の役割が変わりつつあります。
その流れが興味深い。
今までにない店舗活用法であったり、今までなかったコラボが実現して
います。
そのような流れを見ていきたいと思います。
売るのが目的ではなくなった店舗
俗に言う「売らない店舗」。
売るという目的だけの店舗が「(商品を)見せる店舗」へと
変化してきています。
以前にも紹介しましたが自動車のメルセデス・ベンツは
羽田空港にて「売らないショールーム」をオープンし実績を
あげています。
今でも継続してショールームを展開しておりメルセデス・ベンツ
初心者を取り込むには大きな効果が上がっています。
商品を見て触って通販で購入する
ビックカメラは店舗で商品を触って見てもらいビックカメラの
通販で購入できるようQRコードを展開しています。
新店舗では600個のQRコードを掲示。
その場で持ち帰るのではなくWEBで注文してもらって家に送付
という形。
特に大きな商品を購入するには合理的です。
蔦屋家電+
次世代型ショールームとして蔦屋家電+が4月にオープンして
います。
https://store.tsite.jp/tsutayaelectricsplus-futako/
これは新しい形態の店舗で発売されている家電だけでなく
発売前の商品も展示されています。
また、
クラウドファンディングの家電も展示しており、まさしく
店舗というよりショールーム。
将来も見通せる店舗です。
ユニークです。
家具も店舗は見るだけになる
イケアも小型店舗を増やす方針です。
今までは大型店舗で商品をその場で確認しながら、購入、持ち帰りが
ビジネスモデルでした。
この流れを変える小型店舗でビジネスモデルを変えていくようです。
店舗の大きさは今までの1/10しかなく、確認したい商品に絞り込んで
います。
注文はネット通販で受け付ける形になります。
結婚式場相談店舗に併設
結婚式場の相談店舗に銀行がコラボし始めています。
銀行も柔軟な対応をしているのを見ると、店舗の活かし方は
まだ可能性があるのを感じます。
住宅ローンのための窓口併設
ひとつは結婚式場相談店舗に「住宅ローン」窓口を設置。
今まではショッピングモールなどに住宅ローン窓口を設置する例は
見たことがありますが、このような単店舗に住宅ローン窓口を設置する
のは初めてではないでしょうか。
ピンポイントで顧客を囲い込む戦略です。
生命保険のための窓口併設
住宅ローンと同様に生命保険の窓口を結婚式場相談店舗に
併設していくようです。
生命保険の切り替え、追加は結婚や出産といったイベント時に
契約することが多いので有効な戦略。
その場で契約が決まるのではないでしょうか。
まとめ
「お店には買い物に行く」という言い方が古くなるかもしれません。
お店の役割が広がっているということです。
そうなると提供する店舗側が頭柔らかく対応していかなければなりません。
今までの「売る」という姿勢だけで企画すると機会損失になっている
ということ。
気がつかない機会損失になっていく可能性があります。
他業界とのコラボレーションも同じ。
提携を依頼してもダメかもしれない、と考えるのではなく、一度
提携してみたらどうか、と考えることだと感じます。