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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
リブランドとは
ブランドを時代に合わせるために再定義することを
【リブランド】rebrand
と呼んでいます。
店舗名、施設名のネーミングを変えるケースを想像すれば
わかりやすいと思います。
既存の商品をリブランドする事例や企業自体をリブランドする
ケースもあります。
そんな事例を見ながらリブランドとは何なのかを考えて
いきたいと思います。
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リブランド事例
商品をリブランドする理由は、顧客が飽きてくるからです。
同じ商品を買い続ける場合、顧客が飽きるのは心理学的に
普通の流れです。
人は少しずつでも変化を求めます。
そうでなければ他の同様商品やサービスへ移ってしまうのです。
また、商品を扱っている社員(スタッフ)も飽きてくる
現象もあり、社内向けにリブランドすることもあります。
販売を担当している営業スタッフは、何度も同じ商品の
説明をしていると、良い商品サービスであってもなぜか
わるい点、マイナス点しか目につかないようになるのです。
これは意図的ではなくて、自然にそうなるのが普通。
その点をリーダーや経営者は理解しておくことがポイントになります。
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商品リブランド
商品のりブランドでは、商品デザインの変更やロゴ変更、
パッケージデザインの変更が行われます。
事例としては「ハイボール」を取り上げます。
ウィスキーを炭酸でわって飲むハイボールは
「おじさんっぽい」
イメージでした。
そのため、飲食店でもメニューに載せているところが限られて
いました。
これをリブランドで覆したのです。
それが下記CM。
ハイボールを再定義したのです。
狙いは若い人のウィスキー離れを挽回すること。
イメージを変えながら、価格も手頃だということを認識させて
いきました。
このリブランドが成功し、20年間減少傾向だったウィスキーの
消費量が挽回したのです。
ハイボールを知らなかった世代も多かったと推測されます。
そんな世代には新鮮なお酒に見えたはずです。
歴史ある商品でもリブランドによって「新鮮」にも見えますし
「爽やか」なイメージにも変化するという事例のひとつです。
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まとめ
こうして振り返ると世代によってはハイボールは
「久しぶり」と感じていると思います。
中には「なつかしい」という感想もあるでしょう。
個人的にも20〜30年ぶりのようなイメージがあります。
その間、ハイボールが嫌いだったわけではなく、単純に
忘れていたか、他の商品が目についただけなのです。
そうした商品はリブランドによって思い出させることが
可能だということです。
眠っている商品がリブランドによって売れるようになることは
眠れる資産を掘り出すことになるでしょう。
有効な手段です。