fjコンサルタンツ 経営情報Blog

〜隠れた事実を見抜き、現場を変え、経営の壁を超える。経営者の思考法 経営の展開図を公開〜

常識を超えるためにクレージーというビジョンを掲げる企業

【fjconsultants365日Blog:4,002投稿目】
~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆

ビジョンにクレージー

クラシエホールディングス株式会社という企業があります。
http://www.kracie.co.jp/company/info/
元は、カネボウ。
カネボウから医薬品、食品事業、日用品の部門を継承した会社です。(旧カネボウとは資本関係はありません)
カネボウの化粧品部門は花王グループに譲渡されており化粧品はこのクラシエホールディングス株式会社にはありません。

そのクラシエのビジョンがユニーク。(下記↓)

クレージー クラシエ
http://www.kracie.co.jp/company/philosophy/

ビジョンに「クレージー」という言葉が使われています。
なかなか見ない単語。

クレージーという言葉はもともと「熱狂的な」という意味ですが実際には「気が狂っている」というイメージが染み付いている言葉です。
そのため、こうしたビジョンには適さないと思われています。
スタートアップ企業ではあえて目立つために使うことはありますがそれ以外で使われるのは珍しいのではないでしょうか。

この「クレージークラシエ」というビジョンも「狂っている・・・」という意味で取られてしまうというリスクを承知で使用していると思われます。

そのリスクを突破してでもビジョンに採用するからには、それなりの理由があるのでしょう。

CRAZY創造部

クラシエホールディングス株式会社には
【CRAZY創造部】
という部署が存在しています。

全国にある部署を訪問してこの「クレージークラシエ」というビジョンを浸透させる仕事をしている部署です。

このビジョンには
「きのうまでの常識を超えていく。」
というフレーズがあります。

そのためには、失敗を恐れない姿勢で仕事に取り組み革新を成し遂げる目的が見えてきます。

採用ページにも

リクルートのウェブページにもクレージーなチャレンジを社内事例(先輩社員事例)として取り上げています。(下記↓)

マイ クレージー チャレンジ
http://www.kracie.co.jp/recruit/challengestory/mycrazy.html#crazy08

NO6はトップである社長の失敗談を取り上げています。そうなると若手からトップまで「クレージーチャレンジ」に取り組んでいる会社として見えてきます。
それを狙って、ポジショニングしているのがわかります。

osaka

革新はクレージーでちょうどいい

企業規模や企業の歴史のよって会社を革新するための壁の高さが違います。
規模が大きいほど、歴史があるほど革新のための壁は高い。

高いほど壁を壊すにはパワーが必要になってきます。
それをこのクラシエという会社は「クレージー」という表現で打ち壊そうとしているように見えます。
そう、「クレージー」でちょうどいいと考えているのです。

osaka

まとめ

会社の文化を変えるときに『ビジョン』は有効です。
ビジョンの内容は、理解しやすく、また行動をうながす内容であることです。

クレージークラシエというビジョンは、次に何をしなければならないのか明確です。
クレージーな姿勢で、きのうまでの常識を超えることを求められています。

業績が右肩上がりの企業には、わかりやすく明確なビジョンがあることが多いと感じます。
どこまでやるか、がビジョンを読む人に理解されていくからだと思います。
今回の事例もそのひとつ。
参考になる事例です。

藤原毅芳写真
この投稿記事を書いたのは経営コンサルタント  藤原毅芳 fujiwara takeyoshi (fjconsultants)
1971年生まれ 鎌倉市在住 fjコンサルタンツ代表 一般社団法人暮らし振興支援機構理事 単著8冊、監修1冊、海外翻訳出版1冊、講師として宣伝会議の『マーケターのためのPDCA実践講座』などで継続的高評価を受けている。2021年大手都市銀行シンクタンクの法人会員限定雑誌に『売れる仕組み〜マーケティングの基本』を執筆。『この世に残るべき企業を支援する』を軸とした考えで経営の現場で課題をスピード解決し企業を発展させている。公式Webサイトhttps://www.fujiwaratakeyoshi.jp/