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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
金券ショップ動向
金券ショップの価格は変動が大きい。
需要と供給の影響を受けやすい。
そのため景気動向のサインとして定点観測する価値があります。
ニュースでは、テーマパークのチケットがダブついており価格が
下がったと流れていました。
週末に天候が芳しくなく消費されなかったのて在庫が増えている、と。
またこの時期は学生パスが販売されるので金券ショップで
購入される人が少ない。
要因をそう解説されていました。
個人的には航空会社の株主優待券の価格を見るようにしていますが、
これも下落しています。
1年前と比較して2〜3割も下がっています。
昨年2019年の後半から徐々に下がっており、そのまま継続して
いる状況です。
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事実としてとらえておく
ここから何かを判断できるかはわかりません。
他のデータを元に最終判断をしますが、テーマパーク入場券、
航空会社の株主優待券を購入される人が減ってきている事実を
記憶しておくこと。
単に買わなくなったのか、他に流れたのかの判断までは
できないので、金券ショップで購入される人が減った現象を
覚えておくと、他の状況データが入ってきたときに判断できる。
そのため金券ショップの価格推移には注目しています。
価格が変動する商品サービスに注目
価格変動がある商品は数多い。
どのような商品、サービスの価格を注目すればいいのか。
興味のない商品サービスを定点観測しようとすると労力がかかる。
面倒になってくる。
それだったら好きな分野の商品サービスでいいと思う。
晩酌をする方なら同じ店で買い続けることで小さな価格変動に気がつく。
そこが大事なところ。
小さな変化を感じとるセンサーを養うこと。
ある人はクルマ好きなので毎日のように中古車サイトを見ている。
そうすると、同じクルマでも季節によって価格が上がることも
あるのがわかる。
3月から夏にかけて中古車は段々と価格が上昇する。
夏を過ぎると下がっていく。
メーカーによっても下落が大きくなるときがある。
売れ行きが落ちているメーカーは値上げ幅が大きい。
過去にも排ガス問題で一気に価格が下がったメーカーがある。
そのときに値下がり率の高いスポーツ車を購入した人を2人知っている。
最近も元トップが逃亡したメーカーか話題だが中古車、新車にも
影響が出ているでしょう。
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価格に敏感であれ
経営者は価格に敏感であること。
そうでなければ顧客心理はつかめない。
想像できない。
モノを買う、サービスを受けることも仕事のうちなのです。
まわりから見たら遊んでいるようにしか見えないかもしれませんが
データを蓄積すればそれが仕事に活きてきます。
まとめ
マーケティングは観察から。
そう感じます。
観察とは、フィールド調査。
地道なデータ観測が基本です。
しかし、感覚値でも覚えるようにすると変化したときに
「価格が上がった?」
「下がった?」
と反応することができるようになります。
ある種のゲーム感覚で取り組んでも効果はあります。
「それいくらぐらいなの?」
とまわりの人に確認するのもいいでしょう。
その人が購入を決断した価格帯をひとつの「値ごろ感」と
してインプットしておく。
それが蓄積すると、人はこの価格では「値ごろ感」を感じる
ものだとわかるようになる。
そんなことができるようになります。