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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
◯◯がなくなったら
「◯◯がなくなったらどうなるのか?」
想像するだけで将来予測ができてしまうときがあります。
先日も
箱なしティッシュ・・・シェア9.3%(3.6%増)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO54472640W0A110C2QM8000/
という記事を目にして考えました。
世の中の箱がなくなったらどうなるのか?
ティッシュだけでなく、容器として使われている
箱がなくなったら?
想像するだけで偏った世界が待っています。
実際に箱がなくなったらどうなるのでしょうか。
輸送
輸送途中で商品が傷みやすくなり、苦労が増えそうです。
型崩れが発生しやすくなり、中には破損することもあるでしょう。
ただ、輸送効率は上がりそうです。
隙間なく詰め込むので空間のムダがなくなるからです。
実際に商品だけを積み込むケースを見たことがありますが
奇想天外な積み込み方をしている業界もあり、箱がなければ
何でもあり、と思ってしまいます。
たとえば、商品と商品をくっつけたり、商品の中に商品を
入れてしまったり。
箱があったら考えそうにない発想がうまれてくるのを
感じます。
売り場で
売り場では、見栄えは下がります。箱がなければ。
しかし、時期によっては、それ以上の魅力が出ます。
それは価格差です。
箱ティッシュに限って言えば、箱がある、なしでは
利用するティッシュの品質差は出ません。
実際に箱なしティッシュ(ソフトティッシュ)が広がった
理由は箱ティッシュの値上がりが原因。
それなら、品質差がない箱なしへと若干ですが移行しているのです。
値段が上がるなら、箱なしでもいいか、とスイッチしている。
もしくは、詰替えればいいか、と考えるようになるのです。
購入するときの判断が価格差であり、しかも箱という
資源をムダにすることがないエコロジーへの参加意識(プラス意識)も
箱なしへと切り替えるきっかけでしょう。
家で
家で置かれるとき、手間をかけて詰め替える、もしくは
箱なしだけどカバーをつける。
そのままでは見栄えは下がるので工夫する。
もともと箱ティッシュでもカバーをかけているのであれば
箱なしにしても何ら問題が発生しない。
そう考えると箱なしティッシュは合理的。
箱ありから箱なしへとスイッチしても痛みもなく、かえって
出費が減る。
ゴミも減る。
メリットが続くと、決断できるし、あとから振り返っても
よい決断(購入)だったと思えます。
まとめ
箱を取り上げましたが、将来は商品を過剰に何重も
包装することは減るのでしょうか。
予想では、
・箱なし、包装なしを好む特定の層
が増えていきます。
ただ、一気には増えない。
ゆっくりと増えていくでしょう。
現在箱なしティッシュもシェアは1割。
これが2割、3割へと増えるとは思いますがそれ以上に
なるには更に理由が必要です。
法律で禁止される、資源が枯渇する、コストが跳ね上がる
などの理由がなければそうならないでしょう。
ただ、箱なしをきっかけに包装関係で必要、不必要という
視点で各商品を見て判断すると見えてくるものが
あるのではないでしょうか。