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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
まずは求めよ
「打開策はまだ見えてこないけど・・・」
とベテランが発言する時期になってきたようです。
先日もベテランスタッフがそのような発言をしていたので
気になりました。
こんな時期だから「打開策はわからない」と言ってもいいと
感じてしまうのでしょう。
しかもベテランスタッフがこのような発言をすると一気に
組織はその方向へと傾いていきます。
関連して業績も傾いていきます。
なので、こうした現象を見ると先が思いやられます。
「まずは解を求めよ」と伝えたい。
解を求めない人に正解は見つけられない。
禅問答のようですが、打開策がわからないと発言している時点で
解を求めようとしていないのです。
そんなことはないと否定するかもしれませんが、思考回路は
止まっています。
行動も止まっています。
だからこそ、「まずは解を求めよ」。
そこからスタートです。
パスツールの言葉
解は求めている人のところにやってきます。
細菌学者のルイ・パスツール氏は下記のように表現しています。
ルイ・パスツールは、
『AI時代の「超」発想法 (PHPビジネス新書)』(野口 悠紀雄 著) http://a.co/3VpIFWz
「発見において運がどんな役割を果たすか」
と聞かれて、
「チャンスは心構えのある者を好む」
と答えました。
求めていない人には
求めていない人のところにアイデアが来ることはありません。
・目の前の課題を先送りにする人
・他人の責任と解釈する人
のところにアイデアが舞い降りない。
それが現実です。
「自分が解決しなければ」という気持ちが少しでもなければ
アイデア発想能力は開花しません。
人によっては「アイデアなんか浮かばない」と思っている人も
いるでしょう。
とはいっても、アイデア発想は特殊能力ではないので、誰でも
開花できます。
・潜在能力として持っている
・発想力という能力を備えている
と前提にしてはどうでしょうか。
答えだけを求める人は
「思い浮かばないので、答えを教えてほしい」
「最初から正解だけを教えてほしい」
と言ってくる人もいますが、発想力を伸ばすときには
すぐに正解を教えてはいけません。
考えるヒントは与えますが、発想する力は自分でつけるしかないからです。
いわゆる1000本ノック。
数をこなしていくのです。
最近もそんな事例がありました。
営業さんが訪問できない状況が出ています。
そんな中でどう営業活動をしていくのか話し合いしました。
そこで一度考えてもらう。
いきなり誰か発言するのではなく、考える時間を設けます。
そうすると逃れられない状況だと理解します。
それで、ようやく考えはじめるのです。
もし、なかなかアイデアが出ないようでしたら、翌日に再度行います。
緊急性がある場合は、即解答を伝え取り組んでもらいますが
それ以外は、こうして1日寝かして再度出してもらう。
そうすると、これをきっかけに気がつく人も出てきます。
「自分で考えなければならない」
と思いはじめ
「とにかく量をこなすしかない」とアイデア思考へと突入していく。
そこまで来ると、あとは時間が解決します。
まとめ
最適な打開策はアイデアの量によって比例する、と考えるとわかりやすい。
量が出てこない人は「まだ本気を出していないだけ」。
打開策というアイデアなら、当事者だと認識すればアイデアは出すはず。
出るはず。
出さない人はリーダーになるべきではない。
この時期には。
いったん退いて、打開策を出せる人を登板させる時期に来ています。
今後はリーダーの入れ替わりが起こるでしょう。
大手企業の経営者も「◯◯人抜き」という新社長が登板するのでは
ないでしょうか。
それほど打開策を出せるリーダーが求められていると実感します。