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~経営には優先順位がある~経営コンサルタント藤原毅芳執筆
県またぎ解禁
県をまたいで移動することができるようになったので
観光地エリアは自動車の量が増えています。
県またぎ解禁後のはじめての週末、天気も良く鎌倉では
渋滞が発生していました。
不要不急の移動を自粛していたので、この天気では
車で出かけたくなる気持ちもわからないことありません。
「旅行に行きたいなぁ」と言う声もまわりでよく聞く
ようになりました。
以前なら旅行に行きたいと言うだけで不謹慎な雰囲気が
ありましたが、今は不謹慎な雰囲気も解除された感じです。
この雰囲気というか空気感が日本ではとても大切に
されており、周りの目を気にして生活していると
言っても言い過ぎではないでしょう。
まわりから、「あの人は不謹慎だ」と言われたくない
一心で自粛をがんばっていた人もいるのではないで
しょうか。
低欲望に慣れてしまった
今後どの程度、人が動き出し経済が活性化するのか、
カギになってくると思います。
3ヶ月の自粛期間によって低欲望に慣らされた感じが
するからです。
例えば映画館で映画を観なければ満足しなかったのに、
今ではすっかり家で映画を見るだけで満足している
自分がいるはずです。
外食に出かけるのも、例えば週一回でないと気がすまな
かったはずなのに、今なら月一回でも満足するのでは
ないでしょうか。
ゼロでは不満
ヒトは、以前行っていた行動がゼロになると不満を感じます。
しかしゼロではなく1回でも行動できれば満足するという
構造があります。
外食するのがゼロになると不満ですが、1回でも外食に
行ければとりあえずは満足できるのです。
旅行に全く行けないのは不安ですが、ドライブでも
いいので観光地に行くことが1回でもできれば、満足と
いう言葉が頭の中に出てくるのです。
久しぶりに外食をした人に話を聞くと「やっぱり外で
食事をするのはいいよね」「味が違うように感じる」
と言っています。
しかし外食する回数は以前のように戻ることはすぐには
無いのではないでしょうか。
・カフェでコーヒーを飲む
・食事を外で食べる
・週末にはショッピングに行く
・たまには旅行にも行く
そうした活動がゼロだと不満足なので、とりあえず1回と
いう回数はすぐに戻ります。
問題は1回から2回3回と回数が増え、以前のように戻る
のかという点です。
1回で満足してしまう人が増えるだろう、というところを
想像しながらビジネスを組み立てていく必要があります。
週一回利用していただいてたお客様が、とりあえず
月に1回は利用していただけるような状況にすぐには
なると思います。
しかし月に2回3回、もしくは以前のように週1回利用して
いただくような形に戻るのに最低でも3ヶ月以上はかかって
きます。
お客様に回数を重ねてもらうような施策が今後は
重要な意味を持つのではないでしょうか。
まとめ
自粛解除後は、とりあえず1回で満足、という領域に
落ち着きます。
その後がどうなるのか、予測していくのがポイントで
しょう。
1回で満足するのが続くのか?
そこが課題です。