【fjconsultants365日Blog:4,239投稿目】
~経営には優先順位がある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

禁句目録

社内で禁句目録、禁句用語を設定している企業が
あります。(使用禁止ワード、NGワード)

公開されていない情報ですが、中には表に出てくる
内容もあります。

今回取り上げるのはグーグル(Google)。
いくつか考察したいと思います。

非公開行動規範

非公開の行動規範については以前から取り上げられ
ることが多かった話題です。

邪悪になるな(Don’t be evil)

という行動規範を聞いたことがある人も多いのでは
ないでしょうか。

これが2015年ごろに変更されています。

正しいことをする(Do the right thing)

になったのです。
内容は同じように見えますが表現が違う。

ちょうどグーグル社内の組織体制が変更になった
時期なので行動規範を刷新したと思われます。

新しい組織体制を意識させるために言葉を変え
表現を変えたと想像できます。

また組織のスタッフレベルも向上したのでしょう。
採用する人財レベルが上がったので、表現として
は、穏やかな表現へと移行したと感じます。

使ってはいけない言葉

グーグルでは、社内で使用禁止の言葉、単語が
あるそうです。
最近、社内メモが表に出てきています。

禁止されている言葉は4つ。

禁句目録

「Crush」クラッシュ
「Kill」キル
「Hurt」ハート
「Block」ブロック

上記のうち、ハートは「心」のハートではなく
「傷つける」という意味のハート。

社内では絶対に使わないように通達されています。
なぜでしょうか?

言葉が雰囲気をつくるが

人は言葉によって影響され、言葉によって左右され
ます。

会社の雰囲気はスタッフの言葉によって決まります。
ということは、スタッフがつかう言葉を変えれば
会社の雰囲気が変わる。
社風が変わるのです。

ただ、それだけではありません。
もうひとつ大切なことが隠されています。

言葉は○○を変える力を持っている

最終的に言葉は人の「思考」を変えてしまいます。
考え方も変えてしまいます。
思考が変わると行動も変わり、結果も変動します。

よって言葉は雰囲気を変えるだけでなく、
思考→行動→結果
までも変えてしまうのです。

言葉ひとつで成果までも左右されるのです。
だから企業は行動規範(ルール)をつくり、社内
へと浸透させようとするのです。

伝言ゲームでは、真意が伝わりません。
ときには伝言のたびに内容が変わってしまいます。
それを防ぐためにも、文章で伝えるのが最適なの
です。

まとめ

今後のリーダー教育では、
【言葉のデザイン】
が必須になるのではないかと予想しています。

なぜならオンラインミーティングが広がると、対面
では伝わっていた雰囲気やニュアンスが伝わらない
からです。

それを補うためにも、言葉を選定できる能力、表現
能力が問われるでしょう。

言葉のチカラを利用した経営です。