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~経営には優先順位がある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

国債

2020年度の国債発行額の予定が『112兆円』と報道されていました。
財務省のウェブサイトで過去の発行額を確認。
https://www.mof.go.jp/jgbs/reference/appendix/

そこから実績ベースのデータを元に下記グラフを作成してみました。
赤い棒グラフが2020年度に予定されている112兆円の国債になります。

明らからに異常値であることがわかります。
リーマンショック後の2009年度の国債発行額が『51.9兆円』だったので、その2倍を超えます

国債発行額推移
作成データ:https://www.mof.go.jp/jgbs/reference/appendix/hakkou01.pdf

税収

収入である税収は、2019年度『58.4兆円』で、2020年度はこれより下がると予想されています。(見込:55兆円)
ということは、収入の2倍の国債を発行することになります。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61138720T00C20A7EA4000

非常時なので、こうした特別な数値になることはわかりますが、それにしても大きな数字です。

バランス

普通国債の残高は『932兆円』です。(令和2年度末)
https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/004.pdf
・国民1人当たり:743万円
・4人家族:2,974万円

となっています。

借金が多いと常に報道されている部分です。
ただ、この一方で国の財産があるので実質的な借金はこの半分程度ではないか、とも言われています。

まとめ

国債が増えても金利が低いので今のところ問題は出ていません。
今後、金利の推移は要注意です。
金利が上がると局面が変わるからです。

また紙幣の量が増えていても市中に出回っていないのでインフレも発生していません。
しかし、それもこれも過去の話です。

これからは、過去の延長線上ではないと予想しておくのが無難でしょう。
何が発生するだろうか、とシミュレーションしておかなければなりません。

特に紙幣の価値が変動する可能性は高いです。
紙幣の価値変動時に何をすべきか、今から考えておくことだと感じます。