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~経営には優先順位がある~fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆
今年
サービス業が停滞。
今年のキーワードです。
サービス業といっても幅が広く、さまざまな産業があります。
今回はサービス業の傾向を統計データから見ていきたいと思います。
サービス産業動向調査
2020年10月分の『サービス産業動向調査』が公開されています。
調査は下記のような企業を対象として調査されています。
約38,000事業所・企業等(事業
https://www.stat.go.jp/data/mssi/kekka/pdf/m2010.pdf
所:約25,000、企業等:約13,000)を対象
前年同月比
前年同月比で比較するとサービス産業の売上高は
・5%の減少
になっています。
9月の前年同月比と比較すれば回復傾向にあります。
産業別では、『医療、福祉』が前年同月比ではプラスになっているのが特徴です。
1.サービス産業の売上高
https://www.stat.go.jp/data/mssi/kekka/pdf/m2010.pdf
▶ 月間売上高は、29.2兆円。前年同月比5.8%の減少
(9月の前年同月比(-11.3%)に比べ、5.5ポイント上昇)
・増加: 「医療,福祉」
・減少: 「生活関連サービス業,娯楽業」「宿泊業,飲食サービス業」など8産業
産業別で売上高:前年同月比マイナスになっている8産業のうちマイナス幅が大きいのは(-10%超)
- 生活関連サービス業,娯楽業:-17%
- 宿泊業,飲食サービス業:-14%
- 運輸業,郵便業:-11%
の3産業。
サービス業が今年ダメージが大きいと言われていますが、この3産業に集中しているのがわかります。
具体的な産業
この3産業を具体的に見ていくと
・洗濯・理容・美容・浴場業、その他の生活関連サービス業、娯楽業
・宿泊業、飲食店、持ち帰り・配達飲食サービス業
・鉄道業、道路旅客運送業、道路貨物運送業、水運業、倉庫業、運輸に附帯するサービス業、航空運輸業、郵便業
となっており、どの産業がマイナスになっているのかイメージできます。
実際の金額では
もっともマイナス幅が大きい『生活関連サービス業,娯楽業』を実際の売り上げ金額から見ると
生活関連サービス業,娯楽業 | |
2019年10月 | 3.57兆円 |
2020年10月 | 2.95兆円 |
と6200億円のマイナス。
詳細に見ると下記になります。↓
洗濯・理容・美容・浴場業 | 娯楽業 | その他の生活関連サービス業 | |
2019年10月 | 4470億円 | 2.28兆円 | 8450億円 |
2020年10月 | 4186億円 | 2.05兆円 | 4834億円 |
-284億円 | -2300億円 | -3616億円 |
『その他の生活関連サービス業』のマイナスが大きいですが、この中には、旅行業が含まれているからです。↓
旅行業 / 衣服裁縫修理業 / 物品預り業 / 火葬・墓地管理業 /
『その他の生活関連サービス業』
冠婚葬祭業
まとめ
理容・美容の産業は大きく減少していないのは聞いていたので、統計データにも同じ結果が出ているのがわかります。
この内容でサービス業の中でも、特にマイナスが出ている産業が理解できると思います。
特に、旅行・娯楽・飲食に関する産業にマイナスが出ています。
11月以降のデータも気になるところなので今後も注視していきます。