【fjconsultants365日Blog:4,407投稿目】fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆
値上がり
卵が値上がりするかもしれない。
そんな内容をメディアが取り上げています。
理由は『アニマルウェルフェア』の影響。
アニマルウェルフェアについては下記で詳細を見ていきます。
今までOKだったことが、いきなりNGになる。
製造業でも過去に頻繁に発生していました。
環境汚染を防ぐために規制がかけられたことがあったのです。
それが他の業界で似たような現象が発生している。
それが卵なのです。
アニマルウェルフェア
アニマルウェルフェアとは、
「アニマルウェルフェアとは、動物の生活とその死に関わる環境と関連する動物の身体的・心的状態」と定義されています。(農林水産省ウェブサイトより)
https://www.maff.go.jp/j/chikusan/sinko/animal_welfare.html
という意味で、動物の環境改善を提言しています。
家畜の飼養管理の基本的な考え方として『5つの自由の確保』が提言されています。
- 飢え、渇き及び栄養不良からの自由
- 恐怖及び苦悩からの自由
- 物理的、熱の不快さからの自由
- 苦痛、傷害及び疾病からの自由
- 通常の行動様式を発現する自由
の5つです。
ケージ飼育から放し飼いへ
ケージ飼育が当たり前だった採卵鶏の飼育がアニマルウェルフェアにより平飼いや放し飼い(ケージフリー)へと移行しています。
米国の企業では、すべて『ケージフリー』の卵を使用することを宣言しているところもあります。
(例:コストコ、スターバックス、マクドナルド等)
日本にもその流れがやってきているのです。
まとめ
効率を優先させてきたことが今後は通用しなくなる。
今回は卵を題材に振り返ってみました。
卵の価格は今後上がるかもしれない。
そうメディアでは取り上げられていますが、最終的には消費者が決めます。
ケージフリーの卵しか買わない層が日本で増えるかどうかです。
企業も同様にケージフリーしか使用しないと宣言するかどうか。
大手企業が率先してアニマルウェルフェアを牽引することも予想されます。
その影響は日本全体にも広がるでしょう。