【10年超:fjconsultants365日Blog:4,465投稿目】fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆
サブスク事例
久しぶりになりますが今回は作業靴のサブスクリプションについて取り上げます。
アシックスasicsが出してきました。
Webサイトを見ると、デザインセンスの高い作業靴が並んでいます。
「作業靴サブスクリプションサービス」アシックス
https://workgoods-mcdp.jp/
価格設定について
ユニークだと感じたのはサブスクリプションの価格設定。
3種類の設定をしています。
作業靴は仕事内容によって消耗するスピードが違います。
・毎日使用する人もいれば、
・週に2回〜3回程度の人、
・月に数回の人と分かれます。
その消耗スピードによってサブスクリプションの価格を分けているのです。
理解しやすいように表にまとめてみました。
交換サイクルが短い場合は月額は高くなりますが、1サイクルの支払い総額は最も低くなります。
値引率は7%と12%となっています。
大きな値引率にはなっていませんが、1割以上は下がっているのがわかります。
月額 | 交換サイクル | 1サイクル総額 | 値引率 | |
ロングプラン | 880円 | 12ヶ月毎 | 10,560円 | |
ミドルプラン | 1,630円 | 6ヶ月毎 | 9,780円 | 7.4%引 |
ショートプラン | 3,100円 | 3ヶ月毎 | 9,300円 | 12%引 |
価格設定のパターン
価格設定は企業ノウハウが詰め込まれています。
ただしサブスクリプションは大企業でも経験が少ないので試験的運用の場合もあります。
今回のように消耗スピードによって価格を変える、交換サイクルを変えるパターンは覚えておいて損はありません。
他の商品のサブスクリプションにも応用可能です。
まとめ
サブスクリプションは、消耗品や消費する商品に関しては新しい商品が来るタイミング(期間)を選びたいのが顧客心情です。
食品の定期便は『毎月送付』しか選べないことがあり、家庭で消費が間に合わず残ってしまうことがあるからです。
そこまで提供する企業が対応しなければ普及は広がらないのかもしれません。
工数のかかる作業になってしまうので、企業側は簡単には導入できないのでしょう。
こうした顧客心情に合わせたカスタマイズがサブスクリプションのカギになることがあるので覚えておきたい部分です。