【10年超継続:fjconsultants365日Blog:4,477投稿目】fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

シェア均衡が破られる

市場にはシェアが存在しています。
シェア100%の企業はほとんど存在していません。
必ずどこかの企業とシェアを分けています。

シェアは市場を規定するところからスタートし、シェア率を出しています。
シェア率を意識するとビジネスは成長します。
目標ができるからです。

またシェアが変化するとビジネスの難易度も変化します。
シェアが上がれば上がるほどビジネスの難易度が低くなっていくからです。

シェア率は常に同じということはありません。
均衡を保つことの方が少ないのです。

しかし、安定が続いた業界はシェア均衡が破られたとき衝撃が走りますがビジネスでは当たり前のことです。
たまたま安定が続いただけなのです。

安定なビジネス環境が続くことは今後は少ないのかもしれません。
激動期は変化が常であり、安定が稀なのです。

手を出さなかった

経済が回り、景気が良ければ、協調路線になるため市場における均衡が保たれます。
しかし、景気が後退する場面。
または、異業種から新規参入があった場合は均衡が崩れます。

安定期には均衡を崩す必要もなく、他社のお客様に手を出さない業界もあります。
値崩れを防ぐためです。
しかし、その期間は競争がないので実力は落ちていきます。

突然、新規参入企業があらわれたときに競争力が不足する事態を招く原因にもなるのです。

自由競争という均衡

このように考えてみると、お互いに競い合いのない均衡はある意味『不自然』と言えるのではないでしょうか。
バランスが取れていない状態。
マーケットには、顧客と他社と自分たちしかいない、という表現がありますが、そのバランスが崩れている状態なのです。

ビジネスは自由競争が根底になければ不均衡になり、あるべき姿に向かっていきません。
どこかで守られていたり、遠慮しながらビジネスをしていると、新規参入企業に負けてしまいます。

まとめ

ビジネスの良さは、誰でもチャレンジできる環境です。
自由に競い合いができる環境です。

どこかで不自然なパワーがはたらいて競争がない状態が続いている業界は競争の世界に突入します。
新規参入を考えている企業にとってはとても参入しやすい業界(エリア)に見えるからです。

競争原理が働いていないことは顧客にとってもマイナスです。
もともと得られるであろう利益・サービスが手に入らない状態だからです。

今後は、こうした異業種からの新規参入が話題になる時期。
アッと驚く新規参入も発生するでしょう。

大手企業が新規参入者として動き出す時期でもあります。