【fjconsultants365日Blog:4,481投稿目】fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

すべてデータ化に

公共機関に登録したり手続きしたりすることが人生では多々あります。
法人でも登記に始まり申請関係も毎回発生するルーチーン作業です。
現在、公共機関では、すべてをデータ化する動きが出てきています。

その基本となるデータのことをベース・レジストリと呼んでいます。

ベース・レジストリとは

ベース・レジストリとは

ベース・レジストリとは
「公的機関等で登録・公開され、様々な場面で参照される、人、法人、土地、建物、資格等の社会の基本データ」
である

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/dgov/data_strategy_tf/dai2/siryou2-2.pdf

と定義されています。社会の基本データのことを指しています。

競争力を左右する要素

このベース・レジストリは競争力を左右する源泉です。
どこの競争力か。
それは、国の競争力。
国対国の競争力に大きく左右する部分なのです。

特に人工知能AIはベースになるデータがなければ何の働きもしません。
人工知能に学習させる膨大なデータが必要なのです。

データには種類がある

データの種類には

  • 個人データ
  • 法人データ
  • インフラデータ
  • 交通データ

などがあります。
具体的なデータ内容としては、個人法人の詳細情報だけでなく、土地、不動産、自動車も含めている国が多い。

ベース・レジストリ

メリットとデメリット

ベース・レジストリが完備されれば、公共機関への申請手続きが簡素化されます。
申請などが楽になるのです。
ただ、それだけのメリットだけでデータを提供するのでしょうか。
そのあたりがまだ未知数です。

人は個人情報を提供することに過敏に反応します。
嫌がる人が増えています。
そうなると、データ提供をするメリットを感じなければスムーズにデータが集まることもありません。

マイナンバーカードの普及が進まないのも、個人的なメリットを感じないからでしょう。

まとめ

国の競争力を考えればベース・レジストリが充実することが望ましい。
しかし、個人で考えればメリットが少ないので提供するのを遠慮してしまう。
現状はそのような状態ではないでしょうか。

長期的に見れば国の競争力が落ちることは避けたいところです。
しかし、目の前のメリットもなければ進まないと感じます。
もう少し個人ごとのメリットを打ち出してベース・レジストリを増加させるのが優先だと感じます。