fjconsultants Blog:4,496投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

足りない材料

製造業は部品が不足するとつくることができません。
部品供給は余裕を持って行われるのが普通です。
景気後退時期では、部品が余る、在庫が溜まる現象もよく発生します。
しかし、在庫方の時期にも、部品不足材料不足が発生してしまうのです。

半導体不足

半導体が不足しています。
自動車用の半導体が不足している事態は以前取り上げました。

まだ半導体の不足は続いており、需給関係が落ち着くまでには時間がかかります。
1個の部品が揃わないだけでも生産は停止します。
生産調整を余儀なくされるのです。

森林

ウッドショック

最近では木材不足の状況が出始めています。
通称「ウッドショック」と呼ばれています。
業界に関係が薄い人から見れば「木材不足なの?」と不思議に感じるかもしれません。
木材不足の要因は輸入です。

輸入の場合、海外の需要が高まると木材不足になり価格が高騰します。
現在、米国で住宅が活況。
そのため供給が限られており値上げへと動いています。

他にも海運(コンテナ不足)の影響も出ています。
木材が不足しているのに、輸送も限られる。
ダブルパンチの状態。

輸入木材が不足し高騰するのは実に30年ぶり。
久しぶりの現象です。

影響が出ているのは輸入木材を多用していた企業です。
輸入木材は、価格が安いので利用している企業数も多い。
そのため輸入木材に依存していた企業は値上げをし始めていたり、値上げの検討に入っています。

まとめ

景気後退期に部品不足や材料不足が発生するとは想像しにくい。
しかし、実際には発生しています。
これが経営の現実です。

需要と供給はコントロールできないことが発生するのです。
制御できない場面でも経営の判断が試されます。
材料不足なのであれば
・代替品を探す
・在庫を多く購入し確保する
といった判断が求められます。

いつまで不足の状態が続くのかわかりません。
しかし、材料確保の判断をしなければならない。
予測の世界です。

まさかが発生したときに経営の手腕が問われていると感じます。