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ダウンサイザーを満足させるポジショニング

fjconsultants Blog:4,669投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

小さいサイズへ乗り換え

車を乗り換えるときに、だんだんと車のサイズ大きさが大きくなっていきます。
しかし、シニアの年齢なってくると大きなサイズの自動車の運転が面倒になってきます。
車幅感覚が衰えてきて、 側面を ぶつけてしまうことが増えるのです。

そんなとき、 自動車を小さなサイズに買い換えます。
シニアが多く住んでいるような住宅地、もしくはヴィンテージマンションの駐車場を見るとそれは理解できます。
大型のセダンからコンパクトカーに買い換えているのがわかります。

ダウンサイジング

大型サイズからコンパクトカーに乗り換えることをダウンサイジングと呼びます。
コンパクトカーに乗り換える人のことをダウンサイザーと 呼ぶこともあります。

この傾向は続いておりましたが、ダウンサイズしたコンパクトカーにシニアの方々が満足していたかと言えばそうではありません。
サイズが小さくなって満足度はありますが、どうしても静寂性や乗り心地等は大型セダンには劣ります。
そのため長距離のドライブなども減っていくのではないでしょうか。
特に国産車ではコンパクトカーの高級路線と言うジャンルは存在していなかったので、満足できない方は外国の車でコンパクトカーを選択しています。
フォルクスワーゲンはもともとコンパクトカーのジャンルがありますが、他の外国車メーカーは コンパクトサイズの車を徐々にラインナップを広げています。

国産でも満足できるコンパクトカー高級路線

ここにきて日産がダウンサイザー を満足させる車を出してきました。
コンパクトカーのノートシリーズに高級路線の車を発売したのです。
受注も好調で3週間で10,000台を突破しました。
またその内容を見ると半分の方が上級車からの乗り換えになります。

最近の日産を見ていると、商品開発においてポジショニングが上手な場合が見受けられます。
性能を追求するのではなく、顧客を求めている商品のポジションを新しく作っているのではないでしょうか。
それが顧客に受け入れられていると思います。

今回のコンパクトカーの高級車と言うポジションは、顧客から見れば魅力的です。
ダウンサイジングするのですが、下げたくない静寂性や 乗り心地、内装は上級者レベルのままなのです。
運転する側から見ればサイズは小さくなっているが、 体感するものは上級者とほとんど変わらないレベルなのです。

日産「ノートオーラ」、5割が上級車から乗り換え 新市場開拓

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/06158/?n_cid=nbpnxt_mled_at

まとめ

製品開発は性能追求していくこともひとつの方法ですが、商品のポジションを新しくつくるのも大きな成果が上がります。
他社がとっていないポジションを先にとってしまうのです。
そうするとそのポジションにおいては 先行者利益を得ることができます。
今回取り上げた日産のノートオーラはまさしくその新しいポジションの先行利益だと思います。
「 それなら欲しい」 と思わせる商品ポジションです。
他の企業が追随してくるのか今後の動向を見ていきたいと思います。

藤原毅芳写真
この投稿記事を書いたのは経営コンサルタント  藤原毅芳 fujiwara takeyoshi (fjconsultants)
1971年生まれ 鎌倉市在住 fjコンサルタンツ代表 一般社団法人暮らし振興支援機構理事 単著8冊、監修1冊、海外翻訳出版1冊、講師として宣伝会議の『マーケターのためのPDCA実践講座』などで継続的高評価を受けている。2021年大手都市銀行シンクタンクの法人会員限定雑誌に『売れる仕組み〜マーケティングの基本』を執筆。『この世に残るべき企業を支援する』を軸とした考えで経営の現場で課題をスピード解決し企業を発展させている。公式Webサイトhttps://www.fujiwaratakeyoshi.jp/