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この時期に値下げを決断する裏側には

fjconsultants Blog:4,690投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

この時期に値下げ

このタイミングでニトリが値下げを決断しました。
どうしてこの時期なのでしょうか。
また、その背景にはどのような判断があるのでしょうか。

ニトリという企業はビジネスモデルとしてコストリーダーシップ企業です。
原価が他社よりも低い。
製造の手法も徐々に材料の製造まで進出しており、毎年のように原価が下がっていくのです。

原価が低いのは強み。
価格を柔軟に変化させることが可能です。
世の中の小売りの現状を踏まえ、価格を調整しています。

◆ニトリ、1300点超を値下げ:日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO77537160S1A111C2TB0000

購買喚起と客数増加を狙う

1300点超の商品を年末にかけて値下げするという判断は、これから年末にかけて消費が盛り上がらないと判断しているのでしょう。
購買喚起のために値下げを断行するのではないでしょうか。

8月までの動向では、客数が前年比で減少。
来店が減少していました。
https://www.nitorihd.co.jp/ir/items/NITORI FY20212Qfinancial report.pdf 
(それにしてもニトリのIR資料は読みやすいし理解しやすい)   

10月、11月の動向から予想より動きが鈍いと判断したと予想しています。
思ったより購入しない。
ひとり当たりの購入金額も低調だと判断していると思います。

買おうと思ったけど、先延ばしにする。
もう少し待ってから買う。
いったん買わないで過ごしてみてからもう一度考える。
このように先送り現象が発生しているのです。

値上げ感が続いている

ガソリンや食材の値上げが続いていると買い控えは発生するでしょう。
ガソリンは10週連続の値上げなので敏感になりやすい時期に来ています。

このまま値上げを感じる状態が続くと年末商戦は期待できないかもしれません。
そのつもりで戦略変更も想定しておくことになりそうです。

まとめ

この時期に値下げの決断は、別の視点で考えれば年末商戦の先出し。
12月ではなく11月に売り上げを前倒ししておきたい意図も見えてきます。

現在は変化が激しくなっており、企業の対応力に差ができ始めています。
素早い対応をする企業を見て、何を感じ取り、何を決断するのか。
そこが今後を左右するのは間違いありません。

藤原毅芳写真
この投稿記事を書いたのは経営コンサルタント  藤原毅芳 fujiwara takeyoshi (fjconsultants)
1971年生まれ 鎌倉市在住 fjコンサルタンツ代表 一般社団法人暮らし振興支援機構理事 単著8冊、監修1冊、海外翻訳出版1冊、講師として宣伝会議の『マーケターのためのPDCA実践講座』などで継続的高評価を受けている。2021年大手都市銀行シンクタンクの法人会員限定雑誌に『売れる仕組み〜マーケティングの基本』を執筆。『この世に残るべき企業を支援する』を軸とした考えで経営の現場で課題をスピード解決し企業を発展させている。公式Webサイトhttps://www.fujiwaratakeyoshi.jp/