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新製品をつく続けながらレストアもする

fjconsultants Blog:4,716投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

リセール市場がある業界とない業界

製造業のメーカーは新品を作って販売しています。
中古を扱う事は業界によって違いますが、中には全く扱わない業界もあります。
新品の製品が売れる事が優先なので中古で販売されるよりは廃棄される方を選択している業界もあるのです。

顧客は買いたくても中古を買うことができないのです。
そのためオークションサイトが普及したわけです。
中古品を手軽にだれでも購入することができる。
また中古で下取りに出した時値段がつかないような商品でもオークションだと価格がつくのです。

新製品買わない

日本も成熟した社会でなり、新製品を買い求めることが減少しています。
メーカーにとっては新しい製品を購入していただくために計画的に製品の陳腐化を図っています。
デザインを変えて、古い商品にしていくのです。
機能はほとんど変わりませんが、陳腐化により新しい製品への購入意欲を高めているのです。

世の中が成熟してくると逆にアンティーク、ヴィンテージのジャンルが増えてきます。
新製品を求めるのと逆な方向が増えてくる現象です。
長期間同じ製品を使い続けることに価値が見いだされてくるのです。

デザインも30年周期、50年周期で斬新に増えてくるため、昔ながらの製品の若年層が求めることもあります。
そんな流れを掴み取ろうとしているのか、新しい製品を作り続けてきたメーカーが30年前の製品を再び新しくするという取り組みを行いました。

自動車のレストア

自動車の日産です。30年前のシーマをレストアしました。
(レストアとは、新車のように復元することを指しています)

所有者が女優でSNSで30年前から新車を購入しずっと乗り続けていることを公開。
バズりました。
その直後に日産かそのシーマをレストアしないかと提案があったのです。

レストアは10ヵ月をかけて完成しました。
発表会が先日行われています。
メーカーが行うレストアなので新車同様にまで取り組んでいます。

かかった費用はシーマ新車時より高いそうです。
サプライヤーさんの協力もあり絶版になっている部品供給も特別にされた。

この取り組み、注目している人にとっては10ヶ月間ずっと気にかけていました。
宣伝効果は高いです。

イメージ変化

また日産へのイメージも変わります。
古い車でも大切にしてくれるメーカーのように感じます。

日産はバブル期にスポーツカーのイメージが定着しました。
その世代がこれからリターンしてきます。
スポーツカーにリターンする時期なのです。
バイクのリターンライダー現象と同じです。

そのためバブル世代の方を対象とした広告宣伝としては有益な取り組み。
評価も高いです。

10代20代はクルマを購入したがりません。
ドライブはカーシェアかレンタカーです。
そのため新車販売は50代60代に依存していると言っても言い過ぎではないでしょう。
子育てを終えた50代がスポーツカーに戻ってくる可能性は今後も期待していると思います。

まとめ

余談になりますが、自動車は同じ車に10年、20年以上乗り続けていると
「本当に好きなんだ」
と言われるようになります。
どんなに高級車であっても10年以上の型式を乗り続けていると
「本当にその車が好きなんですね」
と勝手に言われるようになります。
こうしたまわりからの見え方は知っておいて損はありません。

まとめますと、メーカーは新製品をつくり続けながらも大事にされる顧客は永遠に付き合いますという姿勢の方が好感度が高く支持されていくでしょう。
この方針を貫けるように戦略を立てて経営したいところです。

伊藤かずえさんのシーマ レストア

https://youtu.be/3sQxJoBPdtQ