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リーダーのできない証明は単に時間のムダである

ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,752投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

リーダーの発言をメモ

成功体験が最近感じられないリーダーの発言をメモしていました。
下記の内容がそのメモになります。

・もう無理だと思う
・それは難しいと思う
・今までやってきて失敗ばかりです
・この業界で成功した会社がない
・近くのエリアではこんなうまくいかない事例しかない
・非常に厳しい

こうした発言をするリーダーとは御論をすることより、まず最初にすることがあります。
なぜこのような発言をするに至ったのかを読み解くことです。
原因は成功体験がないからこのような発言をするのですが、どこで間違えているのかを知りたいので失敗ポイントを読み解きたいのです。

できない証明は時間のムダ

今回の発言では、経験はあるが成功体験がない方ばかりでした。
そのため、自分には能力があるが成果が出ないのは他に要因があると解説していたのです。
いわゆる「できない証明」をしているリーダーです。

確かに客観的に見て能力に不足はありません。
しかし、2回3回失敗するとあきらめているようです。
「やっているのですが結果が出ない・・・無理です」
と力強い断言をされる方々でした。

これは常々言っているのですが、「できない証明」にチャレンジすべきではないと考えています。
できない証明を何度も行なっても、他社成功事例1件で「できない証明」の論理は崩壊します。
たった1件の成功で覆されることを発言していては時間のムダなだけです。

総論と各論

今回はオブザーバー参加だったので眺めているだけでした。
その中でディベートのような議論がスタートしゴールを見失い着地点があいまいになっていく様子を見ました。
なぜそうなってしまったのか。
これはファシティテーターの役割だと思いますが、総論と各論が同時に議論されてしまったのが原因です。

総論とは趣旨、方向性のこと。抽象的な内容です。
各論は、具体的なこと。
総論と各論は言い換えると「抽象と具体」になります。
総論と各論を切り分けせずに議論すると単に噛み合わないだけです。

総論賛成各論反対の発生理由

「総論賛成各論反対」という状態があります。
方向性は賛成なのですが、各論になると反対する人がいる状態です。
どうしてこのようなことが発生するのでしょうか。

各論を反対する理由はいくつかありますが、

・自分で取り組みたくない(当事者になりたくない)
・責任を取りたくない

という理由で各論反対になることがあるのです。
会社の方向性は否定しないが、当事者になるのは避けるリーダーのことです。
「できない証明」をする方もこの中に入ります。

まとめ

思考回路、思考プロセスは興味深いです。
どうしてそのような発言に至るのかを考えてみるとその人の判断基準が見えてきます。
思考回路のリバースエンジニアリングです。
判断基準が見えると最終的には価値観が見えてきます。
価値観はその方が最も大切にしている部分。
指摘すると瞬間的に沸騰する領域です。
そのため、価値観→判断基準→思考プロセスが見えてから発言をしなければならないと考えています。
それまでは時間をかけてでもお互いの意見交換をするのが不可欠でしょう。