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1方向のアプローチしか知らない生産性の盲点

ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,757投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

誤解している生産性

生産性という言葉を誤解しているような気がします。
生産性向上=効率アップ
とだけイメージしてしまうからです。

あるミーティングで生産性について何をイメージするのか質問したところ、ほとんどの人が「効率を上げる」「スピードアップ」「ムダを減らす」と答えました。
それ以外のアプローチは出てこないのです。
本当は生産性については2つのアプローチがあるのですが片方しか浮かんでこないことが課題だと感じました。

2つのアプローチがある

生産性は2つのアプローチがあります。
ひとつは物的労働生産性。
もうひとつが付加価値労働生産性。

生産性向上とは、物的労働生産性しか思い浮かばない。
一方だけで生産性が語られています。
そのため生産性に対する理解不足が生じていると感じます。
これでは、生産性の本質に迫ることはできません。

付加価値労働生産性も同時に取り組みながら結果を出していくことだと感じます。    

物的労働生産性と付加価値労働生産性

物的労働生産性とは、「生産量・販売量/労働量」で表される指標です。
付加価値労働生産性とは、「付加価値額/労働量」になります。
下記スライドを参照ください。

生産性の種類

一般的に効率アップを表現するのが「物的労働生産性」になります。
スピードアップや効率向上、ムダを省く、省略するなどといった内容で生産性を上げていきます。

付加価値労働生産性は、簡単な表現で説明すれば「顧客が高くても買っても良いと判断する付加価値」を提供することです。
ここは単なる値上げを想像する人もいるかもしれませんが、値上げだけでは達成しない領域です。
自分が購入している商品やサービスの中で他より高い金額を支払っている内容を振り返ると付加価値とは何かを理解することができるのではないでしょうか。

生産性へのアプローチ

生産性向上に取り組むなら物的労働生産性と付加価値労働生産性の両輪によるプロセスが最大の成果につながると考えています。
物的労働生産性だけでは大きな成果をあげられないことがあります。
カイゼンや効率アップ、スピードアップだけでは限定的。
部分最適にしかならないからです。

付加価値労働生産性によるアプローチは不可欠と感じます。
付加価値労働生産性については単なる値上げと誤解せずに取り組んでいきたいところです。

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まとめ

付加価値の概念を考えるアプローチは不足している企業が多いのではないでしょうか。
品質の高いものを安く提供することが先に思い浮かぶ習慣になっているからです。
安く高品質の商品・サービスを提供することは間違いではないので、そのときに逆の付加価値の追加も同時に発想する習慣にしておきたいところです。