ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,764投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

利用頻度が増えていない言葉なのか

「インクルーシブ○○」という商品カテゴリーがあります。
インクルーシブ遊具が増えている、と報道される形です。
このインクルーシブという言葉は2014年にも当サイトで取り上げていますが利用頻度は少ない表現だと感じています。
そのため意味がわかりにくい言葉になっているのではないでしょうか。
特定の分野の方だけが使う専門用語でしかないように感じます。

インクルーシブとは

インクルーシブとはIncludeが元になっている言葉。
Includeとは、「含む」という意味の単語です。
なのでインクルーシブとは下記の意味になります。

インクルーシブとは
日本語にすると「包み込むような/包摂的な」という意味

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%96

もう少しわかりやすく意味をとらえるならば、Includeの反対語Excludeから考えるとわかりやすい。
Excludeは「排除する」「除外する」という意味。
その反対の概念がインクルーシブなので、排除されたものを包み込むと解釈できるのです。

用いられ方

冒頭に出てきた「インクルーシブ遊具」というのは、除外されていた方を含む遊具のこと。
具体的には、年齢に関係なく、ハンディキャップに関係なく利用できる遊具のことを指しています。
日本でインクルーシブ遊具が導入されたのは2020年から。
まだ最近のことです。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79536470V20C22A1L83000/

他では
・インクルーシブ デザイン
・インクルーシブ型住宅
・インクルーシブ教育
という使われ方をしています。

まとめ

住宅では「バリアフリー」と表現されてきました。
どの人にとってもバリア(障壁)がない住宅という意味です。
これが今後はインクルーシブ型と表現されるようになるのでしょうか。
発音的には日本人が覚えにくいタイプの言葉なので普及には工数と時間がかかるでしょう。
ただ、インクルーシブという言葉が持っている意味は理解しておきたいところです。
新しい言葉は次々と出てきます。海外から入ってきます。
その言葉(単語)に対応するのを当たり前としたいところです。