ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,769投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆

1割以下の職業とは

「男性1割以下」「女性1割以下」の職業が75種もあると報道されていました。
男性1割以下の職業は12種、女性1割以下は63種であり差が大きく、偏っています。
ジェンダーギャップが大きい仕事といえます。

それにしても女性1割以下の職業がこんない多いのかと実感します。
わかっているつもりでも見ていなかった領域。
見るだけで有益な内容です。

《男性1割以下》
助産師 (0%)
歯科衛生士 (0.2%)
保健師(2.1%)
保育士 (3%)
家政婦(夫)、 家事手伝い (3.1%)
栄養士 (4.3%)
美容サービス従事者(美容師を除く) (5.3%)
幼稚園教員 (6.2%)
看護師(准看護師を含む) (6.7%)
その他の保健医療サービス職業従事者(6.8%)
看護助手 (8%)
訪問介護従事者 (9.7%)

https://www.nhk.or.jp/gendai/comment/0029/topic052.html?cid=gendaihk-tw-220130

思い込みだが無意識

単なる思い込みが大きいのは事実です。
営業チームを見るとそう感じる人も多いのではないでしょうか。
業界によっては見渡せば男性しかいない企業もあります。
顧客も男性、担当者も男性。
それが長年続いているので不思議に思わない。
思い込みが発生するのです。

無意識の思い込みをアンコンシャスバイアスと呼んでいます。
具体的には下記の通り。

アンコンシャス・バイアス(unconscious bias)とは
無意識の思い込み
無意識の偏ったモノの見方
無意識の偏見
無意識バイアス
のこと

アンコンシャスバイアスは無意識なので気がつかない。
やっかいです。

とりあえず、男性比率、女性比率を見るだけで偏りがあるのか判断すると理解が深まります。
偏りがあるときは何かあるのだろうか?と、疑問を持つこと。
何も問題は発生していませんが、ひょっとして可能性を失っているかもしれないという、仮説を立ててみるのです。
見えないポテンシャルがあるにもかかわらず気がついていないのではないかと前提を変えること。
そこから新たな可能性が出てくるかもしれないのです。

まとめ

これからの経営はバイアスとの戦いです。
そんなこと実現しないだろうという世界が5年後10年後に実現しています。
今回は男性1割以下、女性1割以下という視点を考えてみましたが他にも偏りはあります。
偏りがあるところにチャンスがあるかもしれません。
そこに気がつく能力が問われているのです。
リーダーは偏りや差を敏感に反応する能力を高めていくことが経営の結果につながるのではないでしょうか。
関係ない、問題ない、と感じている時間が多いほど危険なのかもしれません。