具体的目標を作る、作らない

目標設定の方法論には幅があります。というのも、目標設定の高さが違うからです。人生をかけて到達する目標もあれば、数日あれば達成できる目標もあるのです。そのため、短期的目標と長期的目標では設定方法に違いがあるのです。

特に長期的目標に関しては、具体的に目標を作成する方が実現するという意見と、あいまいな目標設定の方が達成に近づけられるという意見に分かれるのです。
どちらが正しいのでしょうか。

目標設定SMART

目標設定にはパターンがあります。そのひとつが『SMART』です。下記の頭文字をとってSMARTとしています。

  • Specific:具体的、明確、わかりやすい、特定の
  • Measurable:測定可能、数値化できる
  • Achievable:達成可能、到達できる
  • Relevant:関連のある、適切な
  • Time-bound:期限がある、時間制約

パターンとしては、この内容で目標設定すると明確な内容で目標が作成できます。ただ、あくまでもひとつのパターンなので全てではありません。

プロセスが見えているか見えないのか

目標を立てるときゴールが明確になっている場合と不明確な場合。プロセスも明確な場合と不明確なときがあります。それぞれに特性が出てきます。

ゴール明確ゴール曖昧
プロセス明確①達成確率高い③達成規模不明
プロセス不明瞭②試行錯誤・時間かかる④道に迷う

損益分岐点と関係のある事業では、損益分岐点越えが必須ですので①のゴール明確、プロセス明確は当たり前になります。新規事業については、市場規模が不明なときがあるので、そんなときは③のプロセス明確、ゴール曖昧な状態に陥ることがあります。事業を進めながらゴール設定していくことになります。

②のゴールは明確だがプロセスが不明瞭で確定しない場合。方向性は決まっているので、その方向に向かって試行錯誤するだけです。到達するのは確率論になり時間がかかる場合があります。

④の領域は全てが不明瞭なので道に迷いながら進んでしまいます。到達するのかもわかりません。

まとめ

こうして見ると、目標設定にもバリエーションを持っておくと便利です。常に明確にするだけが方法ではありません。ゴールを曖昧にしながらスタートさせることも覚えておくと得策でしょう。

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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,880投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆