ストレス発生時の行動パターン
ストレスが発生すると人は対処しようとします。そこにはいくつかの種類があり、その中の対処法のひとつが『コーピング』と呼ばれています。コーピングにも種類がありますが、発生したストレスに対して、積極的コーピングになる人と消極的コーピングになる人のふたつに分かれます。積極的コーピングと消極的コーピングは下記の内容になります。
積極的コーピングとは
非常識な教え (SB新書)より
主体的に問題を解決する姿勢。まず自分が何に悩んでいるかを洗い出します。次に自分が解決できることと、できないことをわける。そして、できることに関しては順番をつけて課題解決していきます。自分では解決できないことは、他者に働きかけます。
消極的コーピングとは
非常識な教え (SB新書)より
ストレスを抱えたときに別の手段でそれを発散しようとするタイプのこと。居酒屋で上司の悪口をいったり、現実を忘れるために映画で気分転換をしたりする行為がこれに当たります。消極的コーピングに共通するのは、ストレスの原因となっている問題はノータッチのまま放置していることです。
ストレスは耐えるではない
ストレスという言葉を思い浮かべたとき、反射的に『耐える』というイメージを思い浮かべてしまいます。そうなると積極的コーピングとはならない。そうであるならば、ストレスという言葉を使わない方がよさそうです。たとえば、「解決できる課題が普通にやってきた」とつぶやくことなのです。
課題は解決できない人のところには出現しません。必ず解決できる人のところに課題は巡りめぐってやってくるのが原則です。ということは、『課題ウェルカム、ストレスウェルカム』程度に考えればいいでしょう。深く考えることはありません。
どうして、と思ったらこうつぶやく
課題に直面したときに『どうして?』と思うこともあるでしょう。驚くこともあるかもしれません。そのとき「困った」とストップするのではなく、「そうか。なるほど」と言いながら「どう解決させるかな」と何も思いつかなくても、つぶやくことです。解決プロセスが見えなくても
- 時間をかければ解決する
- 他人の協力があれば解決する
- 費用を投資すれば解決する
と呪文のように唱えることです。解決方法や解決プロセスがまったく見えないときもそうしてください。止まれば答えにたどり着けませんが、動き出せば解決していきます。そのための積極的コーピングなのです。
まとめ
ストレスがかかるとフリーズするのは、肉体的な防衛本能だと考えています。身体の機能を守るためにフリーズさせていると思います。しかし、ビジネスにおいてはストレスに対しては動くことで解決させたほうが近道です。高負荷なストレスがかかった場合は、ストレスをまず軽減させることに集中させる。軽減したストレスの中で、次は動くこと。解決に向けて積極的に行動することです。受け身ではなく、フリーズでもない状態です。この動き出せるまでの対処法を知っておけばストレス耐性の高い人と見られるでしょう。ストレスに対してもともと強い人はいません。経験しながら、ストレス軽減する対処法とストレスがかかった状態でも動き出せるコツを知っているだけだと思います。
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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,892投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆