本当はこれか
本当はこれがやりたかったのではないでしょうか。携帯通信網の相互乗り入れです。他社の通信網を借り入れるローミングのことです。もともと総務省は携帯通信網の相互乗り入れを希望していたのではないか、と想像しています。
「公衆電話は10年前に比べて4割減り、固定電話の加入者も1割減った」のです。現在、通信網は携帯通信網に依存する形になっています。公衆電話、固定電話はもともと国が管理していました(日本電信電話公社)。現在は民営化されたので、総務省が直接手を出すことはできません。
しかし、通信障害などが発生すれば緊急時対策として対応することが可能になります。携帯通信網は各社で整備していますが、統一されれば重複する通信設備は削減できるのではないか、という考え方もあるはずです。これは携帯通信網に限ったことではありませんが、人口減少サイクルに入ったときには、統合しながら重複設備を合理化(減少)する流れがあるからです。
緊急時の携帯通信網借り入れ、総務相「実現方策を検討」:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO62551740S2A710C2EP0000/
見て見ぬふり
企業の不祥事を見ていると気がつくことがあります。突発的な事故、障害は偶然発生することなので予想できないケースがありますが、もともと予想できていながら不祥事が発生するまで何もしないことがあると思うのです。それはなぜか。
企業によっては、聖域があり手を出せないときがあります。となると、聖域部分の改革をするには、理由が必要です。そのため、あえて時間の経過とともに不祥事が発生するのを待っているケースがあるのではないかと思っています。見て見ぬふりをしているのではないかと思うのです。
まとめ
あえて何かが起こるまで待つというスタイルは時間をかける戦略です。偶然を装うこともあるでしょう。そこにプラスの意味があるとは思えませんが、社内では手を出せない領域があるときは、そんなことが発生することもあるでしょう。
数十年に一度の不況が訪れると、大抜擢人事が発生するものです。これも順番通りの昇進を崩壊させるチャンスなのかもしれません。ピンチとチャンスは紙一重ではないかと感じます。
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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,930投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆