どこでも通信
どこでもネット。どこでもWebがつながる。どこにいても通信ができる。そんなことが当たり前になりそうです。現在でも、ほとんどのエリアでネット環境はつながっています。飛行機の中でもネットにつなげられるのが普通になってきました。しかし、人が住んでいない場所においてはまだ通信ができないこともあるのが事実。それも今後は解消されそうです。
東日本エリアでサービス開始
米国の民間企業スペースX社が運用している衛星、スターリンクがネット通信サービスを日本でもスタートしました。まずは東日本でサービスが開始。アジアエリアでは日本が初です。月額の料金は12,300円で初期費用としてアンテナ代金が73,000円。初年度は220,600円となります。現在は個人向けサービスですが法人向けも開始されていく予定です。日本ではKDDIがスターリンクと提携してサービスを展開しています。
利用料金は月額12,300円と、専用アンテナ代が73,000円
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1446451.html
スターリンクが打ち上げた衛星の総数は3,505機。アンテナの大きさは「縦50cm、横30cm、重さ4.2kg」。しかも打ち上げ高度は550kmと低い高度。通常の衛星は約36,000kmの高さで周回しています。低い高度だと遅延が少ない。スムーズな利用ができるのです。通信速度も下りだとオンラインゲームが楽しめる速度だと説明されています。ただこの通信速度は試してみなければわかりません。
衛星で通信が普及すると
衛星によるネット通信が普及するとどうなるのか。安全面から考えると山間部における遭難は減少するのではないでしょうか。また災害時の対応も可能になります。上場会社では役員に衛星電話を持たせている企業もありますが、BCPの観点から見てもスターリンクを活用するのは有益なことだと感じます。
まとめ
今後、衛星による通信環境は広がります。なぜか。
それは通信環境をつくるコストが下がるからです。地上ではアンテナを多数設置しなければなりません。しかも、アンテナ設置場所には賃料を支払う必要もあるのです。このコストが莫大。衛星になれば、一気に解消してしまいます。衛星の打ち上げコストが下がることだけで解消できるのです。なので、数年後には衛星による通信が当たり前になる可能性が出てきたのです。その流れだけ押さえておきたい部分です。
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆