4回連続なので

4回連続になると当たり前のように感じてきます。米国金利の上昇です。今回も0.75%のアップ。4%に到達。今後はどうなるのか。

まだまだ利上げは終わりません。「利上げ終了時の金利はさらに高くなる」とパウエル議長も示唆しています。あくまでも、インフレ減速してほしい、インフレ減速すれば利上げも減速できる、と推測しているにすぎないと感じています。

FRB、4会合連続0.75%利上げ:日本経済新聞 
パウエル議長は利上げペースの減速を示唆したが、利上げ終了時に到達する金利水準は「より高くなる」との見通しを示した。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO65709630U2A101C2MM8000/

対応するには両方を

米国の利上げが直接的に関係する人は少ないかもしれません。ただ間接的な影響はないわけではありません。直接的な関係があるビジネスに関しては、理想の姿があります。

先日もこんな会話をしていました。為替相場の影響が大きい企業は輸出か輸入のどちらかではなく、両方できる体制をつくっておくのがベストではないか、と。円安になれば輸入の割合を増やし、円高になれば輸入を増やしていく。どちらの状況になっても対応できることが企業の強さだろう、と。

とはいっても、輸入と輸出では顧客も仕入先も違うので会社を2社経営しているようなものです。ただ、ひとつにビジネスモデルを依存すると必ず厳しい状況がやってきます。耐えられる余力をつくっておくか、対応力を高めるのか。それ以外に方法は見当たりません。

とりあえず準備

輸出、輸入はやったことがある人は気軽に決断できます。しかし、未経験だと失敗を大きく感じてしまいます。特に言語の壁を感じてしまったり、商習慣の違いを痛感したり。何事も経験なので、とりあえず経験して失敗しておくことが準備なのかもしれません。

輸入が超えた時期

日本は輸出の国という認識がありました。原材料を輸入し加工して輸出する国。しかし2010年ごろを境に逆転しています。輸出金額を輸入金額が超えたのです。それだけ輸出企業が現地生産対応を進めたからかもしれません。対応できていないのは日本自体なのかもしれないと推測してしまいます。

対世界 輸出入額及び差引額の推移1950〜2020
対世界 輸出入額及び差引額の推移1950〜2020 
https://www.customs.go.jp/toukei/suii/html/data/y0.pdf

まとめ

ヨーロッパは会社規模にかかわらず輸出する企業の存在を感じます。この規模でも世界中に輸出してる、と感じたことは一度や二度ではありません。なので、日本からも輸出するのが当たり前のような雰囲気になるのが今後の課題でしょう。人の移動は制限されていますがモノの移動は自由です。その点から認識したいところです。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆