スキマ時間に読める経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ

スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための経営情報Web Magazineファースト・ジャッジ

痛みを感じにくいインフレ税とは何か

インフレ税とは

インフレ税という言い方があります。意味は「インフレによって貨幣価値が下がり債務が圧縮されること」です。たとえば100万円の借金の返済はインフレ10%になると返済比率が100/110→90.9%に下がります。約9.0%の返済が免除されることになるのです。これが国の借金の場合、インフレによって返済比率(返済負担率)が90.9%に下がり返済が楽になります。楽になった(免除された)9.0%は、誰が支払っているのかといえば、資産が目減りした民間になります。資産を持っている人がインフレによる資産価値減少によって国の借金を支払っていることになるので、インフレ税と表現しているのです。直接的な税金支払いが発生しているわけではありませんが民間から国に移動しているので同じことなのです。

インフレ税とは
物価上昇(インフレーション)でお金の価値が下がることで政府の借金の返済負担が実質的に軽くなること。債務の額をインフレ率を上乗せした値で割り、減った分がインフレ税にあたる。例えば100億円の債務があって10%のインフレが起きた場合、実質債務は約90.9億円、差分の9億円強がインフレ税となる。

https://www.nikkei4946.com/knowledgebank/today/detail.aspx?value=3874

痛みを感じにくい

インフレ税の場合、税金の支払いをするわけでないので痛みを感じにくい。税金を取られている意識も発生しません。自分のお金が数値として減少しない分、痛みを感じにくいのです。

世界債務膨張

2021年の世界債務が膨張しているというデータが出ています。2021年に初めて30兆ドルを超えました。債務が増加しているのでインフレ税もひとつの選択肢として考えているのではないでしょうか。特に痛みを感じにくい施策なので計画・実践したいと感じている人もいるはずです。

世界債務、初の300兆ドル超え コロナで財政膨張

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB233890T20C22A2000000/

まとめ

インフレ税はインフレをある程度コントロールできるのが前提です。コントロールできなければ危険な施策となるでしょう。インフレ率が高くなれば返済比率も大きく下がるのでメリットに見えますが、なかなか継続できないのです。ゆるやかなインフレを実現するのが理想。ただ、インフレ税によって国の債務を減らすことは公開することは考えにくいですが、選択肢として常に考えていると予測しています。

——————————-
スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆