デザインスプリントとは
新製品を出すとき売れるのかどうかわかりません。このリスクは誰もが負うことになります。企業規模に関係なく売れるかどうかのリスクを負っています。この新製品市場投入時のリスクを低くする手法が常に開発されてきました。その中のひとつが「デザインスプリント」です。このアプローチを利用すればリスクを減少させられます。
デザインスプリント(design sprint)とは
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%88
新製品、サービス、または機能を市場に投入する際のリスクを減らすことを目的として、 デザイン思考をベースにした、時間制約のある5段階のプロセスである(Googleでのオリジナルは6段階)。
アプローチ内容
デザインスプリントのアプローチ内容は下記になります。
- 理解する(understand):ビジネスチャンス(機会)、顧客、競争、価値提案を見出し、メンバー全員が理解できるように可視化する
- 定義する(define):達成基準を数値化し仮説として定義する
- 発散する(diverge)実現可能性を問わず、問題を解決するための創造的な方法を模索しPDCAを回す(分岐思考)
- 決定する(decide):次に出す製品サイクルにフィットするアイデアを特定し、図示しながらさらに詳細に検討する
- 試作する(prototype):ラピッド・プロトタイピングによるプロトタイプを試作する(デジタルデータ、ビデオ動画など検証可能なもの)
- 検証する(validate):製品の主な対象3〜5人に1:1のインタビューを実施する。 (これはユーザーテストではない)
中には、「定義する」がないパターンの5プロセスバージョンもあります。見るとわかりますが、ようするに①メンバーの深い理解、②目標基準の可視化、③解決策を枠にとらわれず模索、④勝ちパターンを図示、⑤試作する、⑥1:1のヒアリングを実施、というプロセスになります。
解像度を上げる、と表現されることもありますが、詳細さの段階によってリスクを大きく減らせることがわかります。
まとめ
新製品、新サービスを出すときにはリスクを減らしたいのは誰もが思うことです。思いつきで出した製品は売れる確率が低いことは経験済みではないでしょうか。ひとつの新製品を出すときにできれば、この製品単体で損益分岐点を超えるのが理想。そうすれば新製品を継続的に出すことが可能です。ヒットするかは確率論なので、経営としては新製品を出し続けることができるとヒットが生まれ収益が出るようになります。出版社やゲーム、アプリ、ソフトウェアは新製品の数が多く、しかも当たる確率も低いのでリスクを減らしながら出し続けるビジネスモデルになっています。
デザインスプリントもGoogleで採用されているのですが、Googleは次々に新サービスをローンチしていますが、数年で取りやめてしまいます。facebookに対抗してGoogle +を出しましたが結局サービス終了しました。https://ja.wikipedia.org/wiki/Google%2B それが当たり前の業界だと感じています。なので、デザインスプリントをベースに取り組んでいるのです。これは応用が可能なので今後のために知っておいて損はありません。
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆