AHPとは

単純に比較できないことの中から選択しなければならないときがビジネスではあります。 単純に製品を比較するときにも、比較するポイントが数多くありすぎる場合、優先順位をなかなかつけられないこともあります。 その時にはAHP(階層的意思決定手法)で客観的に判断していく手法があります。 AHP(階層的意思決定手法)とは、 評価の仕組みを階層化し、意思決定を行っていくプロセスです。

AHP(Analytic Hierarchy Process): 階層的意思決定手法とは
人間の総合判断、評価の仕組みを階層構造に構造化し、意思決定を行っていくプロセス。 問題全体を、最終目標、評価基準、代替案という階層図に表現し、2要素の一対比較という 直感的な判断を基に、問題全体の大局的な判断を合成して作成する

https://www.city.maebashi.gunma.jp/material/files/group/50/03siryou9.pdf

簡単に言ってしまえば、評価表をつくり合計点で比較する手法です。たとえばこのような比較表で点数をつけていきます。

要素評価(点数)1〜10で評価
機能性00
デザイン性00
価格00
スピード00
軽さ00
薄さ00
コスパ00
維持費00

評価方法と判断

簡単に判断できるものはさほど苦労しませんが、 判断基準が曖昧なものや複雑化しているものに関しては、どうしても決断できないものです。 こうしたときは評価方法を複数持っていると判断の材料になります。 あくまでも判断の材料なので、決断できる内容となるかどうかは分かりません。しかし、材料がないよりはあった方が判断の確率が上がる気がします。

まとめ

どうしてこのような状況で判断ができるのだろうかと過去に感じたことがあります。複雑なことに関して決断ができる人を見たときにそう感じたのです。 詳しく聞いてみるとを評価する方法を1つだけではなく、複数組み合わせていたのです。 それが複合的な視点といえばそうなのかもしれません。

成功パターンに陥っている人は1つの評価だけで決断してしまいます。自信があるからそうなるのは当然のことです。しかしそれが当たり続けるかどうかわかりません。その一方で、慎重派の人は1つの評価軸だけで判断することに納得しません。ほんとにそれで良いのだろうかと。そのため複数の評価方法を組み合わせることによって判断していくのでしょう。 評価方法はだんだんと増やしていくほうがよさそうです

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆