次世代のデジタルフロンティア

メタバースは、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)などの技術を活用して作られた、リアルタイムの3D仮想環境を指します。メタバースはテクノロジーと社会の交差点で注目を集めていますが、一時期の熱狂は収束し落ち着いています。Appleが発売予定のヘッドマウントディスプレイを、発表したことで若干の盛り上がりが戻っています。実際に、メタバース市場規模と将来性について、どの程度なのか考えてみたいと思います。

市場規模は

メタバースの市場規模は、現在では限定的ですが、今後はさらなる成長が予想されています。一部の報告では、メタバースの市場規模は2025年には約800億ドルに達すると予測されています。これは、メタバースがゲーム、エンターテイメント、教育、ビジネス、社会活動など、あらゆる領域で新たな可能性を開くと予想されているからです。

デジタルのあれは売れてる

メタバースの将来性は、他のユーザーと交流し、新しい体験を創出できる能力によって、非常に大きなものとなっていくでしょう。ユーザーが自分自身のアバターを通じて仮想世界を探索、交流し、仮想的な商品やサービスを購入することを可能にします。実際に売れているのを知っていますか。アバターを着飾るデジタルファッションやツールが売れているのです。市場が形成されているのです。ただ、デジタルファッションを購入している人がまわりにいないので実感はないと思います。

期待の大きな業界

メタバースによって、新たなビジネスモデルや収益源が生まれ、既存の産業に大きな影響を与える可能性があります。新たな社会的なインタラクションの形を生み出す可能性もあり期待は大きい。例えば、教育、ヘルスケア、公共サービスなどの分野で、メタバースは新たなサービス提供の形を可能にし、これらの分野のアクセシビリティを向上させていくでしょう。

マイナス点もある

メリットだけではもちろんないので、マイナス点も押さえておきます。メタバースの成長と発展は、プライバシー、セキュリティ、知的財産権などの問題を引き起こす可能性もあるからです。これらの課題を解決するためには、適切な規制とガイダンスが必要となるでしょう。

まとめ

メタバースの市場規模と将来性を考えるとき、これは単なるテクノロジートレンド以上のものであり、次世代のデジタルフロンティアと考えるべきでしょう。メタバースは、私たちがコミュニケーションを行い、ビジネスを行い、社会を形成する方法を根本的に変える可能性を秘めているのは確かです。現状の規模だけでNGと判断せず、可能性だけで受け止めておきましょう。

Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会 報告書(案)

https://www.soumu.go.jp/main_content/000886667.pdf

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆