女性管理職の比率が高い企業

近年、女性の活躍が社会全体で求められる中、女性管理職の比率が高い企業が増加しています。しかし、そういった企業はただの偶然ではなく、特定の特徴や文化を持つことが多いと感じています。今回は、女性管理職の比率が高い企業の特徴に焦点を当て、その要因や背景を探ります。

ダイバーシティを重視する経営哲学

女性管理職の比率が高い企業は、多様性を経営の重要な要素と捉えています。性別だけでなく、国籍、文化、年齢などの多様性を尊重し、それが企業の競争力向上に繋がると信じているのでしょう。その多様化がビジネスにも好影響を与え、結果につながっているのも外せない視点です。多様性の必要性を感じるのか、感じないのかは大きな差となっていると思います。単に多様性を認めるのではなく、なぜ多様性が必要なのかを考えるところからスタートしたいと感じます。

明確なキャリアパス

女性管理職の比率が高い企業は、女性スタッフに対しても明確なキャリアパスが示され、成果や実力を正当に評価する評価制度が整っています。また、社内の事例として、キャリアアップした人が1人でも存在していることが大切でしょう。人は可能性があるところに魅力を感じます。自分でも可能性があることを実感できたときに成長するのです。このような透明性が、女性のキャリア意識を高める一因となっています。

経営層のコミットメント

経営層が女性の登用や活躍を強く支持し、それを社内外に明確に伝えることで、女性のキャリア意識や意欲を高めるでしょう。この部分、表現すると1行ですが、歴史ある企業では、この1行が実現できない。女性の登用を支持することさえできないからです。前例がない、なぜ登用するのか、意味があるのか、などと発言する人が出ているのではないでしょうか。それほど、慣習を変えることは簡単ではありません。特に経営層、役員がコミットしなければ進まないでしょう。進まない場合は、バイアスが存在しているはず。(バイアス:先入観、偏見)そのバイアスを外すことからスタートする場合もあると思います。向き不向き、能力の差がないことを実感するまでバイアス排除が必要なのかもしれません。

まとめ

女性管理職の比率が高い企業は、単に数値を追求しているだけではありません。その背後には、ダイバーシティを重視する文化や経営哲学、スタッフのキャリアをサポートする制度や環境があると思います。こうした企業から学べる点は多く、未来の経営において参考となる点も多いはず。相乗効果を上げることになると思います。

女性管理職の比率が高い企業は
リクルート、50%で首位
能力重視、バイアス排除

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO74915360R01C23A0TL9000/

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆