歯生え薬

研究者の方の中には
・ユニークなひと
がいます。
表現力が豊かだったり、研究の末に悟りを見出したりする人もいて、注目しています。
また、研究というのは想像以上の結果が出ることがあるので
・過去常識と思われていたことを覆す
ことさえ発生します。

その過去の常識を変えてしまう事象を見ると、いつも
・世間の常識は不変ではない
と感じてしまうのです。

スタートアップ

最近の研究者ではこの方がおもしろい。
京大発のスタートアップベンチャーの社長さん(女性経営者)です。
Webサイトの代表挨拶に書かれてあるエピソードがユニーク。

無歯症マウスに抗体を投与し、歯が生えるのを最初に確認することができた、幸運の持ち主でもあります。同業者に「薬で歯が生えるなんて、頭、大丈夫か!?」と言われ、もちろん私自身も信じられない結果に驚きましたが、本当の話です。マウスの研究から始まり、現在は無歯症のイヌでも効果が確認できています。

https://toregem.co.jp/

いわゆる、夢の「歯生え薬」実現目指す研究者なのです。
同業者から
「頭、大丈夫か?」
と言われ続けながら研究したのでしょう。

普通なら、途中でやめてしまいますよね。
「あいつ、頭おかしいよ」
と言われ続けるんですよ。

現実が変える

でも、成果を出して「頭、おかしい」までも覆してしまいました。
こうした事象を見ると
「当たり前は当たり前ではないかもしれない」
と思いますし、
「当たり前を疑う力」
も必要だと感じます。

ビジネスでも
「頭、大丈夫か?」
と言われるぐらいじゃないと画期的な製品は出てこないのかもしれません。
変なことをするのを勧めているわけではありません。
この研究者のように、

・おそらくこうなるだろう
・こうやればできるかもしれない

という確信ある仮説が出てきたときだけは、周りを気にせず進めてしまうことです。
その先に誰もが知らない到達点があるのかもしれないのです。

世界初の「歯生え薬」9月に治験開始 京大発新興など:日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF028KP0S4A500C2000000/

まとめ

新しいことを実践するときや、常識から考えると無理だと思われることに取り組むときは近くに反対者がいるものです。もっともらしいことを言われたりするものです。「それは無理だ」「そんなことは意味がない」などとストレートに言われるでしょう。これを、どう解釈するのか。上記にも書きましたが、自分の中で確信があるときは、自分なりに進めてもいいのではないかと思っています。時間が解決するかもしれないからです。長期間かかるとは思いますが、偶然を引き寄せることができるかもしれないのです。達成したらビジネスの醍醐味になると思います。

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