仮説とヒューリスティック

目の前の課題や問題を解決するために、仮説を立てたり、様々な手法を用いたりして解決へ導いています。今回はその中でも仮説を立てることと、ヒューリスティックの手法の2つに着目します。この2つのアプローチは似ていますが、大きな違いがあるのです。仮説とヒューリスティックの違いから解決へのプロセスのちがいについて説明したいと思います。

仮説とは

仮説とは、将来の結果を予測したりするために立てられる検証可能な推測のこと。仮説は、観察や既存の知識に基づいて論理的に推論され、実験や観察を通じてその正しさが検証されます。もし仮説が反証された場合は、新たな仮説を立てることになります。仮説と検証はセットであり、同じサイクルを繰り返すので、スパイラルを描くこともしばしばです。

ヒューリスティックとは

一方、ヒューリスティックとは、問題解決のための経験則的な手法や方法論のことを指します。すぐに解答を出す場面に用いられ、正解に近いところを探し出すのを目的としています。ヒューリスティックは、実際の問題解決における有効性は実証されていますが、必ずしも最適解を保証するものではありません。短時間で解決まで到達しなければならないときに用いられるので、正解を導くことを優先しているのではないのです。

仮説とヒューリスティックの違い

以下の表は、仮説とヒューリスティックの主な違いをまとめたものです。

項目仮説ヒューリスティック
目的将来の結果を予測すること問題解決に近いところを探ること
アプローチ観察や既存の知識に基づいて、論理的に推論し、検証可能な形で提示経験や直感に基づいて、問題解決のための実用的な手法。短時間で導くことを優先
検証方法実験や観察を通じて、仮説の正しさを検証される。仮説が反証されれば、新たな仮説を立てる必ずしも最適解を保証するものではない

まとめ

仮説とヒューリスティックは、両方とも問題解決のためのアプローチ。仮説は研究や理論構築に欠かせない一方、ヒューリスティックは実践的な問題解決として活用されています。何度も研究する時間があるときは仮説から入っていくと思いますし、短時間で正解に近いところを探るにはヒューリスティックのアプローチになるでしょう。両者の違いを理解しながら選択することになります。

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