金利のサイクルと経済

今回は金利を取り上げます。国の金利が激しく動く時期が海外ではありました。今後もまた動く可能性が高い。ではどのようなサイクルで、動いていくのでしょうか。一般的に、金利は以下のようなサイクルで動きます。

  1. インフレ抑制のために金利を引き上げる
  2. 金利上昇で景気が冷え込む
  3. インフレが徐々に落ち着いてくる
  4. 景気悪化を防ぐために金利を引き下げる

このサイクルを頭に入れておくと、経済の予測ができるようになります。金利の上下は、経済の健康状態を表す重要なバロメーターとして見ておくと早い段階で反応できるわけです。

最近の世界の動き

最近の世界の動きを見てみましょう。ヨーロッパ中央銀行(ECB)が利下げを決定しました。これは大きなニュースであり、大きな動きです。世界経済の流れが変わりつつあることを示しているかもしれません。

実は、主要国の中で最初に金利を下げたのは中国でした。そして今、注目しているのは「アメリカはいつ金利を下げるのか」ということ。今年、金利を下げるタイミングが来ると予想しています。11月の大統領選挙の後に金利を下げるのではないでしょうか。

金利下降局面の重要性

ここで一つ気にしてほしいことがあります。金利が上がるときより、下がり始めるときの方が要注意なのです。なぜなら、金利が下がり始めるときこそ、本格的な不景気がスタートするタイミングと言われているのです。過去の歴史を見るとその確率が高い。かなり高いので再度同じことが発生すると予想できるのです。株価も、金利が下がる時期に「調整」という名の下落が起こりやすい。3割ダウンを覚悟している人もいます。

日本は独自路線

興味深いことに、日本だけが他の国と違う動きを見せています。日本はこれから金利が上昇する時期に入ろうとしています。インフレ対策のため、為替対策(円安対策)のために金利が上昇してきます。ただし、日本銀行は急激な金利上昇は避けたいようで、ゆっくりと金融政策を正常化していく方針です。でも、これは希望的観測で、実際にそうなるかはわかりません。市場の自由性から考えれば金利は自由に動くはず。完璧なコントロールはできないのではないでしょうか。

まとめ

金利の動きは、経済の健康診断のようなものです。世界の金利動向を見ていると、これからの経済の行方が少し見えてくるかもしれません。ニュースで金利の話が出てきたら、確認するタイミングが来たと感じます。

——————————-
スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳 運営 執筆