人気のない業界は
採用は経営の死活問題。避けて通れません。しかし、不人気な業界は何もわるいことをしていないのに人が集まらない状況があります。不人気というレッテルを貼られてしまうと最初からマイナスイメージ。業種を見て判断されてしまうのです。学校に訪問した企業の採用担当者が「希望者はいない」とはっきり言われた話題がニュースに上がっていました。そこまで言われてしまうと厳しい状況だと感じます。
リスト
人気がない業界として、以下の業界が主にあげられることがあります。イメージの問題なので、この他にも対象となる業界は存在しています。代表的な業界ということで解釈してください。
- 建設業関連
- 製造業(特に中小企業)
- 運輸・物流業(引越し含む)
- 農林水産業
- 繊維産業
理由と改善
これらの業界は、3K(きつい、汚い、危険)のイメージがもともとあります。長時間労働、低賃金、将来の不安定さなどの理由でマイナスイメージなのでしょう。おすすめしない、と言っている人がいるとイメージはすぐにわるくなるものです。敬遠されてしまいます。
しかし、イメージ改善や労働環境の改善、技術革新などによって状況を変えることはできるでしょう。では、どのようにしてこの状況を改善できるでしょうか。以下に、いくつかの打開策を考えました。
- 業界の魅力を再定義
社会的意義や社会貢献性を明確にし、貢献性の高さを具体的に示す - 情報発信
SNSやウェブサイトでの情報発信量を増加させ、インターンシップや会社見学の機会を増やすことで、業界の実態を知ってもらう - 教育機関との連携
学校で業界説明会を開催、講演で業界について話す機会を作ることで、若い世代の理解を深める。接触機会をつくり接触回数を増やす - 若手社員の活躍
若手社員の生の声を発信する。活躍している様子を描くことでイメージを変える
まとめ
イメージを変えることは時間がかかりますが、可能です。なぜなら、人は自分に入ってくる情報や口コミでイメージを形成しています。入ってくる情報が変化すればイメージも変わっていくからです。素材メーカーがテレビCMを打つのも採用のためです。知らない会社より、知っている会社の方が採用が楽になるからです。なんとなく、知っている、こんなイメージだ、と思ってもらうことで風当たりも変わっていくでしょう。
引っ越し業界「就職お断り」に悩む アートは免許代補助:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF26CXN0W4A620C2000000
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